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 2019年秋に相次いで来襲した台風15号と19号の移動速度が過去30年間の平均よりも40%前後遅かったことが分かった。いずれの台風も移動が遅かったため、暴風雨が長時間にわたって続き、各地に甚大な被害をもたらしたとみられる。気象庁気象研究所が明らかにした。

日本列島に接近する台風19号。2019年10月11日午前10時の衛星画像(写真:気象庁)
日本列島に接近する台風19号。2019年10月11日午前10時の衛星画像(写真:気象庁)
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 気象研では、東京に接近する台風の移動速度を計測。速度は季節によって異なることから、台風が接近した月ごとの平均値も算出している。

 台風15号が関東地方に襲来したのは19年9月。接近時の移動速度は時速24.1kmだった。過去30年間(1981~2010年)で9月に東京に接近した台風の時速は、平均で40.9km。台風15号は平均よりも41%遅かった。

 同様に、19年10月に東京に接近した台風19号の速度は時速37.5km。過去30年間の10月の平均値は時速61.6kmなので、台風19号はそれよりも39%遅かった。

 気象研によると、台風の移動速度が遅いと、その影響を受ける時間が長くなるため、被害が拡大しやすい。防災・減災対策では、従来のように台風の発生数や強度にだけ注目するのではなく、その速度にも気を配る必要があるという。

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