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街路灯のLED化需要に商機

 QQポールの用途としてパナソニックが狙うのは、公園や公共施設の敷地内に設置されている街路灯の交換だ。同社によると、全国にはLED化していないと推定されている街路灯が185万台ある。水銀に関する水俣条約によって、2021年からは水銀灯の製造や輸出入が禁止されるため、古い街路灯をLED化する動きが加速しそうだ。

 街路灯は根元が腐食しやすく、古くなると倒壊の恐れがある。16年2月には大阪府の広場で、設置から20年たった街路灯の倒壊事故が発生。小学生1人が指を切断する重傷を負った。

 街路灯の老朽化が進む一方で、交換作業を担う電気工事士は減っている。

 「QQポールならば、人手・時間を割かずに柱ごと交換できるので、LED化に合わせて街路灯の倒壊リスクを低減できる」。パナソニック ライフソリューションズ社ライティング事業部営業企画課の古本実照課長はこう主張する。

商品について説明するパナソニックライフソリューションズ社ライティング事業部屋外エンジニアリング商品部営業企画課 の古本実照課長(写真:日経 xTECH)
商品について説明するパナソニックライフソリューションズ社ライティング事業部屋外エンジニアリング商品部営業企画課 の古本実照課長(写真:日経 xTECH)
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 QQポールの本体価格は22万7000円と、同社の従来のポールと比べて5万円ほど割高だ。ただし、基礎工事が不要で作業時間も短いため、人件費を含む総施工費は従来工法より2割ほど安くなる。

 20年1月中旬までに300本強を販売。近々、約100本を納入する見込みだ。「想定よりも速いペースで売り上げが伸びている」(古本課長 )

 QQポールを適用できるのは、高さ4.5mまでの街路灯だ。道路沿いに立つ道路灯の交換には使えない。高さが7~8mに及び、基礎の再利用では強度を確保できないためだ。