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 2019年10月の台風19号で阿武隈川の支流が氾濫し、死者10人が出た宮城県丸森町で、「決壊しにくい堤防造り」が始まる。

 支流を管理する県が20年2月12日に有識者会議を開催。天端の保護や法尻の補強、法面の被覆などを一体的に行う復旧計画を決定した。今後、県の要請に基づいて、国が本格復旧工事を代行する。

台風19号の襲来直後の浸水状況。内川が五福谷川と新川と合流して阿武隈川に注ぐ。2019年10月13日に国土地理院が撮影(資料:宮城県)
台風19号の襲来直後の浸水状況。内川が五福谷川と新川と合流して阿武隈川に注ぐ。2019年10月13日に国土地理院が撮影(資料:宮城県)
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 対象は、内川、五福谷川、新川で、いずれも阿武隈川水系の中小河川だ。丸森町と福島県相馬市の県境を水源とする内川が、五福谷川と新川と合流して、阿武隈川に注ぐ。台風19号によって、丸森町の内川流域では降り始めからの総降水量が観測史上最大の594.5mmを記録。流域の約244haで、519戸が浸水した。

 3河川では計18カ所が決壊した。そのうち12カ所は、河川からの越流で起こる通常の決壊メカニズムとは逆に、宅地や農地などの水位が上昇して河川に流れ込む越流が発生。河川側の堤防の肩から法面の欠損や崩壊が起こり、天端が浸食された。その後、法崩れで強度が低下した宅地側の法面が洗堀されて崩壊が拡大し、決壊に至った。

堤防決壊メカニズム。決壊した18カ所のうち12カ所は、河川からの越流で起こる通常のメカニズムとは逆に、宅地や農地など堤内からの越流で堤防が崩壊した(資料:宮城県)
堤防決壊メカニズム。決壊した18カ所のうち12カ所は、河川からの越流で起こる通常のメカニズムとは逆に、宅地や農地など堤内からの越流で堤防が崩壊した(資料:宮城県)
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