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塩見組の渡辺謙次社長(写真右から2人目)と末吉政人会長(同左から2人目)。末吉氏から渡辺氏への株式譲渡の調印式で(写真:山口フィナンシャルグループ)
塩見組の渡辺謙次社長(写真右から2人目)と末吉政人会長(同左から2人目)。末吉氏から渡辺氏への株式譲渡の調印式で(写真:山口フィナンシャルグループ)
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 後継者難に悩んでいた地方の建設会社が、米国の大学でMBA(経営学修士)を取得した38歳の若手を新社長に迎え入れた。山口銀行などを傘下に収める山口フィナンシャルグループ(YMFG、山口県下関市)が、企業経営を志す若手人材に投資して、中小企業を承継させる事業の第1号案件だ。

 1955年創業で社員40人ほどの塩見組(北九州市)が承継の対象となった。YMFGが設立した投資組合「YMFGサーチファンド」が、渡辺謙次氏を代表とするSPC(特別目的会社)に投資。SPCが塩見組の全株式を取得したのを受け、渡辺氏が2020年2月10日、社長に就任した。

 塩見組は、主に土木構造物や建築物の杭基礎の施工を手掛ける専門工事会社だ。メインバンクはYMFG傘下の北九州銀行(北九州市)。売上高は近年、十数億円程度で推移している。前社長の末吉政人氏は66歳で、渡辺氏の社長就任後は代表権を持つ会長となった。20年3月末をめどに代表権を手放す見通しだという。