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 日本道路は、歩行時の足腰への負担が少ない舗装を構築する工法「快適歩走(かいてきほそう)」を開発した。適度な衝撃吸収性と反発性を兼ね備え、長時間歩いたり走ったりしても疲れにくい。2020年2月から、設計・施工一貫の受注体制で全国展開を図っている。

「快適歩走」の施工例。隣接する舗装との段差はほとんど生じない(写真:日本道路)
「快適歩走」の施工例。隣接する舗装との段差はほとんど生じない(写真:日本道路)
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「快適歩走」のイメージ(資料:日本道路)
「快適歩走」のイメージ(資料:日本道路)
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 快適歩走は、透水性アスファルト舗装の表面に適用する。まずプライマーの塗布後に、アスファルトの表面から1cm程度の深さまで、陸上競技場の舗装などに採用しているウレタン樹脂を充填。続いてその上に、特殊な砂を添加した樹脂を施工し凹凸のあるエンボスに仕上げて、トップコートを塗布すれば完成だ。

施工手順。写真左上がプライマーを塗布、写真右上がウレタン樹脂敷きならし(1層目)、写真左下が樹脂と特殊砂の敷きならし・エンボス仕上げ(2層目)、写真右下がトップコートの塗布(写真:日本道路)
施工手順。写真左上がプライマーを塗布、写真右上がウレタン樹脂敷きならし(1層目)、写真左下が樹脂と特殊砂の敷きならし・エンボス仕上げ(2層目)、写真右下がトップコートの塗布(写真:日本道路)
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 樹脂に砂を加えることで、厚さ2~3mmの薄い層でもエンボスの形成が可能になる。施工箇所と隣接する舗装面との段差はほとんど生じない。

 

 ウレタン樹脂層が薄いため、適度な柔らかさがありながら走りやすい。着地時はかかとへの衝撃をウレタン樹脂が吸収。蹴り出し時はつま先にかかる力を下層のアスファルト舗装が効率的に伝達する。

着地したときに踵(かかと)が受ける衝撃をウレタン樹脂が吸収。蹴り出すときは、下層のアスファルト舗装が、つま先にかかる力を効率的に伝達する(資料:日本道路)
着地したときに踵(かかと)が受ける衝撃をウレタン樹脂が吸収。蹴り出すときは、下層のアスファルト舗装が、つま先にかかる力を効率的に伝達する(資料:日本道路)
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 元マラソン走者でプロのランニングコーチを務める金哲彦氏は、「着地時の衝撃が軽減され、筋肉痛などランニングでの痛みが軽減される。土の上を歩いているような気持ち良さがある」と評価している。