全1158文字
PR

 鹿島は、河川区域内での工事に6時間先の水位を予測するシステムを適用し、作業の中止や避難の判断に活用できると確認した。予測システムは構造計画研究所(東京・中野)の「RiverCast」を改良した。

水位の予測システムのイメージ(資料:鹿島)
水位の予測システムのイメージ(資料:鹿島)
[画像のクリックで拡大表示]

 RiverCastは雨量のデータと予測地点の水位のデータだけで6時間後までの水位を解析する。少数のデータからリアルタイムで予測できることが特徴だ。上流地点の水位も適切にモデルに加えることで、予測の精度を上げられる。構造計画研究所と東京大学が共同で開発した力学系理論に基づく手法を用いている。

 予測地点の水位を求めるための計算モデルを、過去の水位と雨量のデータからあらかじめ構築しておく。運用時には、予測したい地点に設置した水位計や上流にある水位観測所などで観測したデータを取得するだけでよい。雨量については、気象庁が公表する現況や短時間予報のデータをシステムに自動で取り込む。

 従来の水位予測は、地形や川の流れといった物理現象をモデル化する手法が一般的だ。地形などに関する大量のデータの収集や解析に、時間を要するのが課題だった。