国土交通省で新型コロナウイルスの感染が相次いでいる。2020年4月20日から26日にかけて、東京・霞が関の本省に勤める自動車局の職員9人の感染が次々と判明。同局でクラスター(感染者集団)が発生している可能性がある。
最初に感染が確認された職員は、都内に住む40代の男性だ。4月8日に微熱があったが、通常通り出勤。同日夜に熱が上がったため、9日以降は自宅で療養した。10日に医療機関を受診したが、医師が感染の可能性が低いと判断。PCR検査を行わなかった。しかし、その後も断続的に発熱したため、16日に医療機関を再び受診。17日にPCR検査を受けて、20日に陽性が判明した。
3日後の4月23日には、30代の男性2人と40代の男性1人の計3人の感染が明らかになった。このうち、都内在住の40代の男性は12日に発熱したものの、熱が下がったため、13日と14日は出勤した。しかし、17日夜に再び発熱し、以降は自宅で療養していた。
4月24日には、20代の男性1人と30代の男性2人の計3人の感染が分かった。このうち、埼玉県内に住む30代の男性は14日に出勤し、帰宅後に発熱した。熱が下がったため、15日は出勤したが、帰宅後に再び発熱。16日は微熱があったものの、出勤して、午後に早退した。17日から自宅で療養したが、熱が下がったため、20日に再び出勤。同日午後に早退し、21日以降は出勤しなかった。
さらに4月25日に20代の男性1人、26日に30代の男性1人の感染が、それぞれ確認された。このうち、都内に住む30代の男性は、14日に発熱して、16日まで自宅で療養していた。しかし、熱が下がったため、17日に出勤。19日に味覚・嗅覚障害が出たため、以降は自宅で療養していた。