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 新型コロナウイルスの影響で主要建設会社の決算が大荒れとなっている。大成建設と鹿島が2021年3月期に大幅な減益を見込む他、大林組などは業績見通しを立てられなかった。各社が好調を維持していた1年前の決算発表とは様相が一変した。

 発表の延期も相次いでいる。清水建設が外出自粛要請に伴う関連業務の遅れで、20年3月期決算の発表日を5月13日から25日に延期。5月14日に予定していた戸田建設は29日に、同じく奥村組も22日に、それぞれ発表日を変更した。

 予定通り発表した大成建設、鹿島、大林組の大手3社は、20年3月期決算(単体)の業績が比較的堅調だった。3社とも高水準の手持ち工事を順調に消化できたため、売上高が前期を上回った。新型コロナの問題が深刻化し始めた期末にも、工事を通常通り施工できたので影響をさほど受けなかったようだ。

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 特に、好調ぶりが目立つのが大成建設だ。同社は3社のなかで唯一、20年3月期に増収増益となった。しかし、21年3月期は一転。単体の営業利益が660億円、経常利益が690億円、当期純利益が470億円と、いずれも前期比で半減する見通しだ。新型コロナによる売り上げの減少が響く。