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 オランダ・アムステルダム市にある世界遺産登録の運河の護岸改修で、日本企業が保有する鋼管杭の圧入工法が高く評価された。2021年度から実証施工に乗り出す。

 改修工事での新技術開発提携の審査で16グループ中最高の評価を受けたのは、技研製作所の「ジャイロプレス工法」などだ。同工法は、先端に切削爪が付いた鋼管杭を回転させながら圧入する。技研製作所のグループ会社である技研ヨーロッパ(オランダ)は20年5月に、同市と技術開発の連携協定を結んだ。

技研製作所が開発した「ジャイロプレス工法」と「GRBシステム」による運河での施工イメージ(資料:技研製作所)
技研製作所が開発した「ジャイロプレス工法」と「GRBシステム」による運河での施工イメージ(資料:技研製作所)
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 今後、護岸の詳細設計や現地に適した機械の開発を手掛け、21年5月から18カ月にわたって実証施工を実施する。

 旧市街を取り囲むように流れるアムステルダムの運河の護岸は、れんがや盛り土を木杭の基礎で支えている。近年、木杭の腐食や洗掘による護岸の崩落が相次いでいる。改修するためには、地下インフラの迂回工事や居住用ボートの移設などが必要で、手間や費用がかかる。

 そこで市は18年、早期に工事を実施するための新技術の開発提携業務を公募。応募した16グループを書類審査や面接を経て絞り込み、最終的に3グループをパートナーとして選んだ。そのうちの1グループが技研ヨーロッパや現地の建設会社から成る企業共同体のG-Krachtだ。5点満点中4.6点と最高評価を獲得した。