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 大林道路とIntelligent ACORN(インテリジェントエーコーン、千葉県松戸市)、システム・クリニック(神戸市)の3社は、工事現場に集まらなくても朝礼が可能になるアプリを共同で開発した。工事関係者はスマートフォンやタブレットを使って、離れた場所から朝礼に参加できる。2020年9月から、数カ所の現場で試験的に使用している。

アプリを試験的に導入した現場の様子。密集を避けるため、距離を取りながら朝礼に参加している。全員がスマートフォンやタブレットを見る(写真:大林道路)
アプリを試験的に導入した現場の様子。密集を避けるため、距離を取りながら朝礼に参加している。全員がスマートフォンやタブレットを見る(写真:大林道路)
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 現場のプロジェクトごとに割り振った番号をアプリの起動画面に入力すると、朝礼に参加できる。アプリを介した朝礼といっても、今までの朝礼と内容はほぼ変わらない。主催者がアプリの示す手順に沿って進行する。

アプリを立ち上げて番号を入力(左の画面)すると、トップページに移動する(真ん中の画面)。重点事項を確認後、朝礼を進めていく(右の画面)。操作手順は少なく、簡単に扱える(資料:大林道路)
アプリを立ち上げて番号を入力(左の画面)すると、トップページに移動する(真ん中の画面)。重点事項を確認後、朝礼を進めていく(右の画面)。操作手順は少なく、簡単に扱える(資料:大林道路)
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 アプリ上では、主催者が画面を動かすと参加者の画面も連動する仕組みだ。例えば、主催者が「ラジオ体操第一」のコンテンツを選ぶとYouTubeの動画が流れる。

 加えて、主催者が話すと参加者のスマホなどに音声が流れる。全員が同じ情報を共有できる。当日の作業箇所の確認や安全注意事項の連絡など、参加者はスマホを眺めていればよい。

 主催者から「一方通行」の伝達にならないよう、アプリには「タップで発言」機能を搭載。参加者からも発言できるため、円滑な意思疎通を図れる。さらに、参加者全員の意向を確認できるように「了解ボタン」を加えた。

円滑な意思疎通のため、「タップで発言」や「了解ボタン」を搭載した。大林道路の資料と取材を基に日経クロステックが作成
円滑な意思疎通のため、「タップで発言」や「了解ボタン」を搭載した。大林道路の資料と取材を基に日経クロステックが作成
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 アプリの手順通りに朝礼を終えると、「朝礼に参加しました」というボタンが表示される。参加者はそれを押すと、氏名と押した時刻がクラウドに記録される。

 アプリは朝礼が終わっても使用できる。記録が残っているため、当日の注意事項や作業内容などはいつでも見返せる。

「朝礼に参加しました」ボタンを押した時刻と、参加者の氏名をクラウドに記録する(資料:大林道路)
「朝礼に参加しました」ボタンを押した時刻と、参加者の氏名をクラウドに記録する(資料:大林道路)
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 大林道路の福本勝司社長は「操作が複雑だと現場作業員は使ってくれない。マニュアルが無くても簡単に利用できるアプリを目指した」と語る。