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写真上段は東北新幹線、下段左は北陸新幹線、下段右は東海道・山陽新幹線の各列車。路線や区間、使用車両によって最高速度は様々だ(写真:日経クロステック)
写真上段は東北新幹線、下段左は北陸新幹線、下段右は東海道・山陽新幹線の各列車。路線や区間、使用車両によって最高速度は様々だ(写真:日経クロステック)
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 JR東日本は東北新幹線の盛岡─新青森間で最高速度を時速260kmから320kmに引き上げるため、防音壁のかさ上げなどを実施する。自己資金で約120億円を投じ、2020年10月から約7年かけて工事を進める。同社が20年10月6日に発表した。

■東北新幹線を改修工事でスピードアップへ
■東北新幹線を改修工事でスピードアップへ
図の路線のうち、盛岡以北の東北新幹線と北陸新幹線が整備新幹線に当たる。最高速度が整備新幹線よりも低い上越新幹線でも、スピードアップのための改修が進んでいる(資料:JR東日本)
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 盛岡─新青森間は、鉄道建設・運輸施設整備支援機構(鉄道・運輸機構)が全国新幹線鉄道整備法(全幹法)に基づく整備計画に沿って建設した「整備新幹線」に当たる。整備新幹線の最高速度は時速260kmで、計画を立てた1973年の時点では東海道新幹線を上回っていた。しかし現在は、他の新幹線で最高速度の引き上げが進んだため、見劣りするようになっている。整備新幹線の防音設備は、より高速な路線や区間と比べると機能が低い。

 JR東日本は東北新幹線の最高速度を、東京─盛岡間のうち宇都宮以北で、国内の鉄道では最速の時速320kmに設定している。しかし、盛岡から終点の新青森までは整備新幹線のため同260kmに落とさなければならない。

 改修工事によって、東京─新青森間で約3時間の所要時間が5分ほど短縮する見込みだ。JR東日本はスピードアップが将来の収益拡大につながるとして、最高速度引き上げのための改修を決めた。