全840文字
PR

 熊本県の蒲島郁夫知事は、2020年7月豪雨で氾濫した球磨川の治水対策で、支流の川辺川へのダム建設を容認する考えを示した。09年に建設中止を決めた現行のダム計画を廃止し、環境に配慮した流水型ダムを整備するよう国に求める。

熊本県の復旧・復興本部会議で発言する蒲島郁夫知事。2020年11月24日に開催(写真:熊本県企画振興部球磨川流域復興局)
熊本県の復旧・復興本部会議で発言する蒲島郁夫知事。2020年11月24日に開催(写真:熊本県企画振興部球磨川流域復興局)
[画像のクリックで拡大表示]

 蒲島知事が20年11月19日の県議会全員協議会で表明。さらに、県が11月24日にダム建設を含む復旧・復興プランを公表した。住民の安全確保とともに球磨川の清流保全を基本とし、災害防止のため河道掘削や堆積土砂の撤去などを急ぐ。

熊本県が公表した復旧・復興プランの概要(資料:熊本県)
熊本県が公表した復旧・復興プランの概要(資料:熊本県)
[画像のクリックで拡大表示]

 川辺川ダムの整備計画は、住民による強い反対で蒲島知事が08年に撤回を表明。翌年に当時の民主党政権が建設の中止を決めた。有識者会議で「ダムが最も有力な選択肢だ」との検討結果が出ていたが、環境破壊への懸念が大きく、民意はダムの建設中止に傾いた。