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 国土交通省四国地方整備局は、大型カルバートとシェッドの定期点検で前回の点検結果を流用した虚偽の調書を提出したとして、業務を受注した応用地質を2020年12月16日から3カ月の指名停止とした。併せて、21年2月26日までに自社の費用負担で再点検の調書を提出するよう、同社に指示した。

大型カルバートの点検例。高所作業車を使って打音や触診などの詳細調査を行う。写真は、問題となった応用地質の不正とは関係ない(写真:国土交通省四国地方整備局)
大型カルバートの点検例。高所作業車を使って打音や触診などの詳細調査を行う。写真は、問題となった応用地質の不正とは関係ない(写真:国土交通省四国地方整備局)
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 問題が発覚したのは、徳島河川国道事務所が19年10月に発注した「徳島管内道路土工構造物外点検業務」だ。法面137カ所と大型カルバート10カ所、シェッド13カ所を対象に、定期点検を行った。

 そのうち、大型カルバートとシェッドの全ての対象施設で不正があった。応用地質の担当技術者は、それら計23施設について、同社が担当した14年度の前回点検の結果を丸写しした調書を作成。20年4月に徳島河川国道事務所に提出した。法面137カ所の点検調書に不正はなかった。

 発覚のきっかけは、国交省国土技術政策総合研究所の指摘だ。国総研は、土木構造物の変状の進行を把握するため、全国の地方整備局から点検データを集めている。国総研が問題の大型カルバートとシェッドの点検調書を確認したところ、前回の調書と全く同じ内容だと判明。20年9月中旬に四国地整に報告した。