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 国土交通省甲府河川国道事務所は2020年12月18日、中部横断自動車道の下部温泉早川インターチェンジ(IC)―南部IC間に建設中の下八木沢第一トンネルで、覆工コンクリートの表面に長さ約188mにわたって帯状のくぼみが生じていたと発表した。幅が最大0.75mmのひび割れも3カ所で確認された。

覆工コンクリートに生じた2本のくぼみ(写真:国土交通省甲府河川国道事務所)
覆工コンクリートに生じた2本のくぼみ(写真:国土交通省甲府河川国道事務所)
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 下八木沢第一トンネルは、山梨県身延町で建設中の延長399m、内空断面約76m2の山岳トンネルだ。20年12月28日までの工期で、フジタがNATMで施工している。

 不具合が生じた範囲は、20年6月末から8月末にかけて打設した。施工者が9月上旬にくぼみを発見し、発注者の甲府河川国道事務所に報告した。

 くぼみはトンネルの縦断方向に2本生じていた。幅がいずれも約50cmで、延長は長い方が約188m、もう一方が約105mだ。くぼみの深さは最大で51mmに及ぶ。くぼみによって、覆工コンクリートの厚さが規格値の300mmに満たない箇所が複数生じた。

下八木沢第一トンネルの断面図(資料:国土交通省甲府河川国道事務所)
下八木沢第一トンネルの断面図(資料:国土交通省甲府河川国道事務所)
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くぼみの深さは最大で51mm(写真:国土交通省甲府河川国道事務所)
くぼみの深さは最大で51mm(写真:国土交通省甲府河川国道事務所)
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 鋼製の移動式型枠(セントル)がゆがんでいたため、表面がくぼんだ形でコンクリートが打設された。甲府河川国道事務所は、セントルのヒンジ部にノロが付いていたため、展開した際にゆがんだとみている。