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 大成建設は、打設すればするほど大気中の二酸化炭素(CO2)を減らせるカーボンリサイクル・コンクリートを開発した。CO2を原料とした炭酸カルシウムの粉末を使うことで、コンクリートの製造過程で排出されるCO2の量を上回る固定効果を発揮する。コンクリートの打設量1m3につき、5~55kgのCO2が大気中から減る。

大成建設が開発したカーボンリサイクル・コンクリート「T-eConcrete/Carbon-Recycle」はCO2の収支をマイナスにする。CO2を1kg固定した炭酸カルシウムの製造で、0.5kgのCO2を排出すると仮定した(資料:大成建設)
大成建設が開発したカーボンリサイクル・コンクリート「T-eConcrete/Carbon-Recycle」はCO2の収支をマイナスにする。CO2を1kg固定した炭酸カルシウムの製造で、0.5kgのCO2を排出すると仮定した(資料:大成建設)
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 工場の排出ガスなどから回収したCO2を原料とした炭酸カルシウムには、コンクリートに混ぜるとコンクリート1m3当たりで70~170kgのCO2を固定する効果がある。同社によると地中や海底などにCO2を封じ込めるCCS(Carbon dioxide Capture and Storage)に匹敵する固定量だ。

 普通コンクリートの製造過程でのCO2排出量は、1m3当たり250~330kg。炭酸カルシウムによる固定量を上回る。ただし同社はセメントを使わずに製鋼副産物である高炉スラグ主体の結合材で固化させる「環境配慮コンクリート」の技術を保有している。排出量は普通コンクリートと比べて8割ほど減らせる。それらを組み合わせて、CO2の収支をマイナスにできた。

左は、カーボンリサイクル・コンクリートの供試体。右は同じコンクリートで造った石材調建材の加工例(写真:大成建設)
左は、カーボンリサイクル・コンクリートの供試体。右は同じコンクリートで造った石材調建材の加工例(写真:大成建設)
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 生コン工場の通常の設備で製造が可能だ。「現場打ちのコンクリートに使える点で、ユーザーからの関心度は非常に高い」。大成建設社会基盤技術研究部材工研究室の大脇英司主幹研究員は、こう話す。