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 神戸空港の滑走路などの舗装改修工事で、使用したアスファルト混合物の密度が規格値を満たさず、耐久性が不足していることが分かった。全体で約70%まで工事が進んでいたが、施工者の東亜道路工業が全て再施工する。同社と関西エアポートが2021年2月25日に発表した。

2006年2月に海上空港として開港した神戸空港。約15年を経て、滑走路全域などの舗装の改修に着手した(写真:関西エアポート)
2006年2月に海上空港として開港した神戸空港。約15年を経て、滑走路全域などの舗装の改修に着手した(写真:関西エアポート)
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 神戸空港を運営する関西エアポート子会社の関西エアポート神戸(KAP神戸、神戸市)は、延長2620m、幅60mの滑走路全域と路肩や誘導路の一部の表層舗装改修を東亜道路工業に発注した。工期は20年3月~21年5月、契約金額は8億8000万円だ。

 この工事で東亜道路工業は、舗装材のアスファルト混合物を3社のプラントから調達していた。そのうち1社が20年9月~12月に納めたアスファルト混合物の空隙率と飽和度で、KAP神戸が指定した規格値を満たしていなかった。

 発覚の発端は、現場で計測したアスファルト混合物の締め固め度にばらつきが生じたことだった。「当初は資材ではなく締め固めの仕方に問題があると疑った」(東亜道路工業の岩佐次弘工事部長)。そのため、アスファルト混合物が規格を満たさないと分かるのに時間がかかった。