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 長野市信州新町を通る国道19号の「みすず橋」バス停付近で地滑りがあり、路面の沈下が進んでいる。2021年3月21日の降雨の影響で変動速度が毎時2mmを超えたため、国道を管理する国土交通省長野国道事務所が同日午後9時から一般車両を通行止めにした。緊急車両と路線バスだけは通行を認めている。

2021年2月から路面の沈下が進む国道19号では、応急対策として鋼矢板を打設した。片側交互通行としていた21年3月5日に撮影。国道の川側に、張り出し式のバス停が設けられている(写真:国土交通省長野国道事務所)
2021年2月から路面の沈下が進む国道19号では、応急対策として鋼矢板を打設した。片側交互通行としていた21年3月5日に撮影。国道の川側に、張り出し式のバス停が設けられている(写真:国土交通省長野国道事務所)
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 現場付近では、犀川脇の斜面に沿って2車線の国道19号が通る。21年2月上旬ごろ、路面のひび割れに気づいたバス停利用者からの通報で沈下が判明した。路面に3cmの段差と幅が最大5cmのひび割れを確認したため、2月18日に補修。その後も変状が見られたので、2月25日から河川側の車線を規制し、片側交互通行としていた。

 長野国道事務所はバス停付近に伸縮計を設置して変状を観測。2月25日から3月24日までの累計で約60cmの移動を確認している。

2021年3月24日に撮影した国道19号の様子。沈下が進行し、路面に大きな段差が生じている(写真:国土交通省長野国道事務所)
2021年3月24日に撮影した国道19号の様子。沈下が進行し、路面に大きな段差が生じている(写真:国土交通省長野国道事務所)
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路面沈下を受けて通行止めにした箇所(資料:国土交通省長野国道事務所)
路面沈下を受けて通行止めにした箇所(資料:国土交通省長野国道事務所)
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 専門家が現地を調査した結果、地滑りが原因だと分かった。国道から山側に数十メートル離れた場所をほぼ平行に走る市道でも、路面にひび割れが生じている。専門家によると、市道付近が滑り面の頂部とみられる。