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 西松建設と大嘉産業(大阪市)、横浜国立大学の細田暁教授は、直径15cmの小径バルーンで保持したポリエチレン製シートを使って、トンネルの覆工コンクリートを養生するシステムを共同開発した。バルーンの長さを自在に変えられるので、様々な断面のトンネルに適用できる。現場で試験導入して表層の品質向上を確認しており、2021年度に実用化を目指す方針だ。

開発した養生システムを現場で適用した様子(写真:村上 昭浩)
開発した養生システムを現場で適用した様子(写真:村上 昭浩)
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養生システムのイメージ。緑色が小径バルーンで、青色がポリエチレン製のシート(資料:西松建設)
養生システムのイメージ。緑色が小径バルーンで、青色がポリエチレン製のシート(資料:西松建設)
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 小径バルーンは、トンネルの周方向に配置する「養生バルーン」と軸方向に配置する「サブバルーン」から成る。サブバルーンは、養生バルーンに連結して安定性と剛性を高める役割を持つ。バルーンの直径は共に15cmだ。

 これらのバルーンで保持した0.36mmの極薄のポリエチレン製シートを、覆工コンクリートの表面に押し当てる。密閉してシート内部の保湿性を保つ仕組みだ。細田教授は「シートとコンクリートが密着しなくても保湿効果が見込める」と説明する。

養生シートと覆工コンクリートは密着していない。養生バルーンが端部を押さえて密閉し、シート内部の湿度を保つ(写真:村上 昭浩)
養生シートと覆工コンクリートは密着していない。養生バルーンが端部を押さえて密閉し、シート内部の湿度を保つ(写真:村上 昭浩)
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