全974文字
PR

 福井市内の足羽川沿いの斜面で2021年5月10日、大規模な崩壊が見つかった。2カ月前にも同じ斜面で土砂崩れが発生。3年半前には地滑りも起こっている。川を管理する福井県は、三たび崩れた斜面に頭を抱えている。

福井市内の斜面で2021年5月10日に見つかった崩壊箇所。同じ斜面で17年12月に地滑りが発生。当時、斜面の直下を通っていた県道に大量の土砂が堆積した。県はその後、県道を対岸に付け替え、従来のルートを廃道にした(資料:福井県)
福井市内の斜面で2021年5月10日に見つかった崩壊箇所。同じ斜面で17年12月に地滑りが発生。当時、斜面の直下を通っていた県道に大量の土砂が堆積した。県はその後、県道を対岸に付け替え、従来のルートを廃道にした(資料:福井県)
[画像のクリックで拡大表示]
崩壊箇所の位置図(資料:福井県)
崩壊箇所の位置図(資料:福井県)
[画像のクリックで拡大表示]

 5月10日午前5時20分ごろ、地元の住民が同市蔵作町の足羽川左岸で斜面崩壊を発見した。前日の夜に現場付近を通った住民は異常に気づかなかった。崩壊は9日夜から10日朝方にかけて発生したとみられる。

 県によると、斜面は高さ約130m、幅約150mにわたって崩れた。土砂は直下の足羽川に流れ込み、川幅約60mの河道を閉塞した。土砂の流入で川の水があふれ、対岸の県道武生美山線が冠水。県は付近の道路を一時通行止めにして、路面の清掃などを行った。けが人や行方不明者などは確認されていない。

 現場では2カ月前にも崩壊が発生。3月6日夜から7日朝方にかけて、高さ約80m、幅約80mにわたって崩れた。土砂は川の一部を塞いだものの、河道閉塞は起こらなかった。県は国土交通省に災害復旧事業の採択を申請。同省の災害査定を待っていた。そのさなかに、今回の崩壊が起こった。