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 岩手県西和賀町の国道107号の法面で2021年5月1日に複数の亀裂が見つかり、1カ月が過ぎた現在も通行止めが続いている。地滑りが原因とみられる。一定のペースで変位が観測されており、復旧のめどは立っていない。

国道107号の法面の変状を調査する国土交通省の専門家ら(写真:岩手県南広域振興局北上土木センター)
国道107号の法面の変状を調査する国土交通省の専門家ら(写真:岩手県南広域振興局北上土木センター)
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 法面が崩壊する危険性があるため、国道を管理する県は変状箇所を含む約5kmの区間を通行止めにした。復旧するまで、代替路として秋田自動車道の北上西インターチェンジ(IC)―湯田IC間の通行を無料としている。

国道107号の通行止めを受けて、並行する秋田自動車道を無料とする(資料:岩手県南広域振興局北上土木センター)
国道107号の通行止めを受けて、並行する秋田自動車道を無料とする(資料:岩手県南広域振興局北上土木センター)
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 法面の異常を確認したのは5月1日の午後。同日午前に西和賀町で震度3を観測した地震の影響を調べていた県南広域振興局北上土木センターの職員が見つけた。地震発生直後の点検では、異常はなかった。

 約40mの区間で、山側の法面のコンクリート枠に幅数センチメートルの亀裂が複数入っていた。他にも、アンカーや鉄筋が法面から飛び出し、落石を防ぐワイヤが切れていた。

法面の変状。鉄筋の飛び出しやコンクリート枠の座屈が見られる(写真:岩手県南広域振興局北上土木センター)
法面の変状。鉄筋の飛び出しやコンクリート枠の座屈が見られる(写真:岩手県南広域振興局北上土木センター)
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 地滑りは現在も続いており、法面の亀裂が拡大。路面が沈下し、隣接部との段差が広がっている。変位を受けて5月11日に設置した伸縮計によると、5月12日~25日で路面が最大13cmほど変動した。

斜面の地滑りで道路が押し出されて、段差が広がっている(写真:岩手県南広域振興局北上土木センター)
斜面の地滑りで道路が押し出されて、段差が広がっている(写真:岩手県南広域振興局北上土木センター)
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