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 大成建設はセメントを全く使用しない環境配慮コンクリート「T-eConcrete(ティー・イーコンクリート)」を、シールドトンネルの構造部材であるセグメントに国内で初めて適用する。従来のコンクリート製のセグメントと比べて、製造時の二酸化炭素(CO2)排出量を7割以上削減できる。

「T-eConcrete」で製造したセグメント。セグメントの幅は1.2m、外径は6.4m(写真:大成建設)
「T-eConcrete」で製造したセグメント。セグメントの幅は1.2m、外径は6.4m(写真:大成建設)
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 同社が開発したT-eConcreteは、製造時に大量のCO2を排出するポルトランドセメントの代わりに、産業副産物である高炉スラグなどを混合する。従来のセグメントと同様の方法で製造が可能だ。

 採用する現場は、大阪市の海老江下水処理場内だ。管路を格納するための配管廊をシールドトンネルで新設する。セグメントのサイズは幅1.2m、厚さ0.3m。シールドの外径は6.4mだ。5リング分に開発したコンクリートセグメントを使う。2021年6月に該当部分の施工を開始した。

型枠にT-eConcreteを打設している様子(写真:大成建設)
型枠にT-eConcreteを打設している様子(写真:大成建設)
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T-eConcreteを使ったセグメントの製造の流れ(資料:大成建設)
T-eConcreteを使ったセグメントの製造の流れ(資料:大成建設)
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 海老江下水処理場はPFI(民間資金を活用した社会資本整備)事業によって、特別目的会社(SPC)の海老江ウォーターリンク(大阪市)に施設の更新を委ねている。今回の配管廊シールドの新設は、大成建設がSPCから委託を受けて実施している。大成建設の提案が施工承諾された。