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 東京外かく環状道路(外環道)の大深度地下トンネル工事で、停止していたシールド機2台の掘進作業を再開し、それぞれ約140m移動させる。周囲の改良地盤との固着が進んでいるため、シールド機が動かなくなる恐れがあるからだ。2021年7月16日、保全措置として掘進作業を開始した。3~5カ月かけてシールド機を地盤改良区間の外に出す。

2台のシールド機が地盤改良区間で停止していた(資料:東京外環プロジェクト)
2台のシールド機が地盤改良区間で停止していた(資料:東京外環プロジェクト)
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 動かすのは、大泉ジャンクション(JCT)から発進した北行き本線トンネルのシールド機と、そこに合流するFランプを掘るシールド機の2台。トンネル工事の発注者は、前者が中日本高速道路会社、後者が東日本高速道路会社だ。

 20年10月に東京都調布市で起こった陥没事故を受けて、稼働中だった7台のシールド機を停止した。掘進を再開する2台の停止場所は東京都練馬区石神井町8丁目付近で、北行き本線トンネルとFランプが地中で接続する位置に当たる。安定して掘削するために、トンネル周辺の地盤をセメント系の材料で改良していた。

 中日本と東日本の両高速道路会社によると、シールド機を前進させるジャッキで異常を確認したという。定期点検の際にジャッキの突っ張り圧力が高いことが判明。シールド機の側面にセメント系材料が固着していると判断した。

ジャッキを使ってシールド機を前進させる仕組み(資料:東京外環プロジェクト)
ジャッキを使ってシールド機を前進させる仕組み(資料:東京外環プロジェクト)
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