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 阪神高速技術(大阪市)とテクノ阪神(大阪市)、大日本印刷は、高速道路の工事などで車線規制している範囲よりも手前の路面に矢印形の光を照射し、早めの車線変更を促す「規制工事予告技術」を共同開発した。

路面に矢印形の光を照射して試験している様子。工事の予告看板1枚につき1個の小型照明装置を取り付ける(写真:阪神高速技術)
路面に矢印形の光を照射して試験している様子。工事の予告看板1枚につき1個の小型照明装置を取り付ける(写真:阪神高速技術)
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 通常、高速道路上で交通規制を伴う工事を実施する際は、規制箇所の手前に予告看板を設置してドライバーに告知する。開発した技術では、矢印形の光を照射する「小型照明装置」を予告看板に取り付ける。

 小型照明装置は、手で持ち運べる大きさだ。消費電力が少なくバッテリーで駆動するため、常設電源からの給電が要らず、設置位置について制約を受けない。稼働時間は、光が点滅する照射方法で8時間程度だ。なお、看板にモバイルバッテリーを装備できる仕様にしており、給電もできる。

小型照明装置の重さは約550g。全長は約24.5cm、直径は約4.6cm(写真:阪神高速技術)
小型照明装置の重さは約550g。全長は約24.5cm、直径は約4.6cm(写真:阪神高速技術)
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