全1382文字
PR

 国土交通省北海道開発局が発注した道路補修工事の設計業務を巡り、北海道警察は官製談合防止法違反などの疑いで旭川開発建設部士別道路事務所の元所長(58歳)を逮捕した。指名競争入札で、指名予定の会社名簿を建設コンサルタント会社に漏らしたうえ、一部の会社を排除するなど、便宜を図った疑いがある。

 逮捕日は2021年7月26日。設計業務を受注した北王設計コンサルタント(札幌市)の社長(71歳)も、公契約関係競売入札妨害の疑いで逮捕した。

 国交省では16年にも、中部地方整備局で2件の不正事件が相次いで発覚し、職員2人が官製談合防止法違反容疑で逮捕されている。これらの事件ではいずれも、職員が調査基準価格などを建設会社に漏洩した。

北王設計コンサルタントが1260万円(税抜き)で落札した。日本建設情報総合センター「入札情報サービス」の資料に日経クロステックが加筆
北王設計コンサルタントが1260万円(税抜き)で落札した。日本建設情報総合センター「入札情報サービス」の資料に日経クロステックが加筆
[画像のクリックで拡大表示]

 北海道警によると、不正があったとみられるのは士別道路事務所が20年7月16日に入札を実施した「一般国道40号美深町美深道路補修設計業務」。北海道美深町を走る国道40号のバイパス道路の補修設計だ。

 技術提案などを求めない指名競争入札を実施。北海道内の建設コンサルタント会社など10社が参加し、北王設計コンサルタントが1260万円(税抜き、以下同じ)で落札した。予定価格は1353万円で、調査基準価格は1077万円だった。