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 金沢市内の国道8号の道路工事で、路面から約20cmの深さにあった通信ケーブルを切断する事故が発生した。施工者が管路の位置をもっと深いと思い込み、事前の調査を怠っていた。工事を発注した国土交通省金沢河川国道事務所が2021年8月20日、事故の原因と再発防止策を公表した。

事故の位置図(資料:国土交通省金沢河川国道事務所)
事故の位置図(資料:国土交通省金沢河川国道事務所)
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 事故は21年7月26日、鹿島道路が手掛ける冠水対策工事で起こった。同社は、21年3月~22年3月の工期でアスファルト舗装の切削や再舗装、排水側溝の付け替えを実施している。

 鹿島道路は7月26日午後9時40分ごろに舗装の切断を開始。27日午前1時半ごろ、ケーブルの管理会社から通信障害が発生したと連絡を受けた。鹿島道路が現場を調べたところ、26日午後11時半ごろに埋設管路と管路内の通信ケーブルを切断していたと分かった。

 金沢河川国道事務所道路管理第二課の川原克美課長は「工事区間の地中には道路を横断する水路があり、浅い位置に管路が埋まっていると事前に分かっていた」と話す。そのため、特記仕様書などに基づく地下埋設物の調査を鹿島道路に求めていた。

横断水路が近接する箇所では、深さ20cmに管路が埋まっていた。通常の管路の埋設深さは60cm以上(資料:国土交通省金沢河川国道事務所)
横断水路が近接する箇所では、深さ20cmに管路が埋まっていた。通常の管路の埋設深さは60cm以上(資料:国土交通省金沢河川国道事務所)
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