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 UCC上島珈琲(神戸市)と国際航業は、衛星リモートセンシングを用いて大規模コーヒー農園における炭素固定などの効果を定量的に評価する手法の開発に乗り出した。遠隔地から農作物の生育を高精度で管理する手法も探る。実証期間は2022年3月まで。

規模が異なる2つのUCC上島珈琲の直営農園で行うプロジェクトの概要(資料:国際航業)
規模が異なる2つのUCC上島珈琲の直営農園で行うプロジェクトの概要(資料:国際航業)
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 同手法の開発は内閣府宇宙開発戦略推進事務局が公募する実証プロジェクトに選ばれた。全くの異業種である両社の協業は初の試みだ。国際航業が1970年代から取り組んでいる衛星リモートセンシング技術を使い、米ハワイとジャマイカにあるUCC直営農園でモニタリングを実施する。将来は契約先農園への導入も検討する。

 実証プロジェクトでは、2つのモニタリングを軸とする。1つ目がハワイの農園におけるコーヒーノキ(コーヒーの木)のモニタリングだ。

 コロナ禍で渡航が困難な昨今、海外生産地などでの遠隔モニタリングのニーズは高まっている。高解像度の光学衛星画像の各スペクトル特性とコーヒーノキから収穫できる生豆の分量・品質のデータとの相関を調べ、作物の質や生産量をモニタリングする際の指標をつくる。

 さらに、経済的に大きな打撃となるサビ病をはじめとしたコーヒー病害の対策も講じる。原因となる病虫害を早期に発見するため、画像の反射特性を利用して検査指標を作成する。