全813文字
PR

 2021年10月3日午後4時ごろ、和歌山市を流れる紀の川に架かる水管橋が長さ約60mにわたって崩落した。川の南側の浄水場から北側の配水池に水道水を送る直径約90cmの管2本が破断。川の北側にある市内約6万世帯で現在も断水が続いている。

崩落した六十谷水管橋の様子。2021年10月4日午前9時41分に撮影(写真:共同通信社)
崩落した六十谷水管橋の様子。2021年10月4日午前9時41分に撮影(写真:共同通信社)
[画像のクリックで拡大表示]

 崩落したのは1975年に建設された全長約550mの「六十谷(むそた)水管橋」。ランガー補剛形式の7径間連続アーチ橋だ。北側から4番目の径間が突然、崩れた。市によると、3日の午後3時45分ごろに浄水場で送水の異常を観測し、午後4時10分ごろに橋の崩落を確認したという。

 水管橋の法定耐用年数は48年。市は月に1回、橋を目視で点検していたが、異常は見つからなかった。15年度には橋脚上に位置する水道管の接続部分を補強するなど耐震工事を実施していた。しかし、崩落を防ぐことができなかった。

 和歌山市の尾花正啓市長は10月4日に開いた記者会見で、老朽化が落橋につながったとは考えにくいとの見解を示した。「震度7の地震が来ても大丈夫なように対策を進めてきたつもりだった。なぜ落橋したのか原因究明を進める」と語った。