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 前田建設工業と前田道路、前田製作所の3社が経営統合し、2021年10月1日に共同持ち株会社「インフロニア・ホールディングス」(以下、インフロニアHD)が発足した。インフロニアHDの下、インフラ運営など「脱請負」事業を拡大する。

インフロニア・ホールディングスのグループ全体での経営目標(資料:インフロニア・ホールディングス)
インフロニア・ホールディングスのグループ全体での経営目標(資料:インフロニア・ホールディングス)
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インフロニア・ホールディングスのグループ全体の25年3月期までの中期経営計画における業績目標(資料:インフロニア・ホールディングス)
インフロニア・ホールディングスのグループ全体の25年3月期までの中期経営計画における業績目標(資料:インフロニア・ホールディングス)
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 25年3月期までの中期経営計画では、成長の基盤を構築する施策を打ち出した。グループ全体の売上高の目標は8750億円。売上総利益は1145億円、営業利益は590億円と設定した。このうち、インフラ運営による売上総利益は115億円を目指す。

 目標達成のため、インフラ運営事業に今後3年間で360億円投資する。その他、M&A(合併・買収)に500億円、DX関連に80億円など全体で1050億~1100億円の投資を見込んでいる。

 インフロニアHDの社長に就任した岐部一誠氏は発足日に開いた会見で、「3社の共通部分を増やしてシナジーを発揮し、企業価値を高めていきたい」と意気込みを語った。岐部氏は同日付で前田建設の専務執行役員から副社長に昇格した。これまで前田建設でインフラサービスにおける「脱請負」の拡大をけん引してきた実績がある。

 会長に就任したのは前田建設の前田操治社長。前田道路からは西川博隆会長、前田製作所からは塩入正章社長がそれぞれインフロニアHDの取締役に就任した。

 インフロニアHDではガバナンス(企業統治)を強化。建設業として初めて、業務執行と経営の監督とを分離する「指名委員会等設置会社」となる。取締役は9人で、うち5人は社外取締役だ。社外取締役が取締役会議長を務めるなど中心になって経営を監督する。