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 リニア中央新幹線のトンネル工事で再び崩落事故が起こった。2021年11月8日午前8時20分ごろ、長野県豊丘村の掘削現場で切り羽の肌落ちが発生し、逃げ遅れた作業員1人が右足を負傷した。リニア工事では、21年10月27日に岐阜県中津川市の現場で2人が死傷する事故が起こったばかり。

全長約15.3kmの伊那山地トンネルに接続する斜坑の掘削現場で事故が起こった(資料:JR東海)
全長約15.3kmの伊那山地トンネルに接続する斜坑の掘削現場で事故が起こった(資料:JR東海)
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 今回の事故現場は、「伊那山地トンネル」(全長約15.3km)の掘削現場に地上から資材を運び入れるための斜坑。清水建設・大日本土木(岐阜市)JVが「坂島非常口」の坑口から約200m掘り進めていた。

 切り羽付近で爆薬の装填作業を進めていたところ、切り羽上部左側の吹き付け面で肌落ちが発生。高さ約5m、幅約6mの範囲で厚さ20~50cmの土砂が崩れた。