滋賀県道路公社は、琵琶湖大橋などで進めている改修工事の事業費を約7割増額し、同橋を含む有料道路の無料化を5年ほど延期する方針を固めた。工事内容の見直しなどに伴って事業費が膨れ上がった。2029年に予定していた工事の完了時期も約5年先送りする。県は21年11月29日、関連議案を県議会に提出した。
1964年に供用を開始した琵琶湖大橋は橋長1.4kmで、琵琶湖南部で東岸の守山市と西岸の大津市を結ぶ。公社は、両岸の取り付け道路を含む国道477号の延長15.4kmの区間を有料道路として管理している。
公社は橋脚基礎の耐震補強や取り付け道路の一部4車線化、舗装の補修などの改修工事を計画。16年1月に国から認可を受け、19年3月に着工した。この時点の事業費は84億円で、完成予定時期を29年3月と設定。同年8月から取り付け道路を含めて通行を無料化する計画だった。