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 国土交通省は、建設キャリアアップシステム(CCUS)を活用して技能者の処遇改善を図るため、建設業団体などと共に新たな協議会を設置した。社会保険加入の徹底、労務費と法定福利費の確保、建設業退職金共済(建退共)の普及に本腰を入れる。2021年12月20日に初会合を開いた。

CCUSの推進体制(資料:国土交通省)
CCUSの推進体制(資料:国土交通省)
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 新設した組織は「建設キャリアアップシステム処遇改善推進協議会」(会長:蟹沢宏剛・芝浦工業大学教授)。従来の「建設業社会保険推進・処遇改善連絡協議会」を改組し、CCUSの普及・活用を前面に打ち出した。前身の協議会でオブザーバーだった民間の発注者団体などが構成員として参加する。

 国交省は、モデル工事の実施や経営事項審査での加点を通じて、CCUSの普及に取り組む方針だ。元請けや下請けには、カードリーダーの設置や施工体制の登録に連携して取り組むよう要請した。

 改組を機に、CCUSの推進体制も刷新する。都道府県ごとに、地域の専門工事業団体と情報共有や意見交換を行う「都道府県CCUS官民連絡協議会」を新しく設置する。宮城、福島など7県で設置が決まっている。21年度内には10県程度で設置する方針だ。

 他にも、主要な専門工事業団体と「CCUS評価制度懇談会」を立ち上げる。CCUSの能力評価制度や「専門工事企業の施工能力等の見える化評価制度」の普及に向けて話し合う。