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 内閣府は、東日本沖の日本海溝と北海道東部沖の千島海溝をそれぞれ震源とするマグニチュード(M)9クラスの地震が起こった場合の被害想定をまとめた。日本海溝地震で想定する全壊建物は22万棟で、11年の東日本大震災で全壊した約13万棟を7割ほど上回る。内閣府が2021年12月21日に発表した。

■東日本大震災と比べて津波高は若干低く、被災海岸は長い
■東日本大震災と比べて津波高は若干低く、被災海岸は長い
東日本大震災の津波高は黄色い線、日本海溝地震、千島海溝地震で想定する津波高は黒と青の線で表している(資料:内閣府)
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 建物被害の大部分は津波による。日本海溝地震で想定する津波高は、東日本大震災と同様に岩手県宮古市付近で最も高く、30m程度だ。東日本大震災で発生した津波と比べると10mほど低い。ただ、被災する海岸の延長は東日本大震災よりも長く北海道まで及ぶため、被災建物はより多くなると見込んだ。

 主に北海道の海岸を津波が襲う千島海溝地震の場合には、最大で8万4000棟の建物が全壊すると想定している。

 震度については、日本海溝地震では青森県と岩手県南部それぞれの沿岸の6強、千島海溝地震では北海道東部の厚岸町の震度7が最大になると推測。地震の揺れで全壊すると推定する建物は、日本海溝地震で1100棟、千島海溝地震で1700棟だ。