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 富山市が整備を進めている吊り橋の設計業務の公募型プロポーザルで、業務を受託したパシフィックコンサルタンツ・GK設計JVに公表前の情報を漏らしたとして、富山県警捜査2課と富山中央署は2022年1月24日、市建設部長を官製談合防止法違反の疑いで逮捕した。

 県警は同日、市建設部長から公表前の情報を入手したとして、パシフィックコンサルタンツの社員と、GK設計(東京・豊島)の社員の2人も、公契約関係競売入札妨害の疑いで逮捕した。

呉羽丘陵フットパス橋梁(呉羽山・城山連絡橋)の完成イメージ(資料:富山市)
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 問題となったのは、「呉羽丘陵フットパス橋梁(呉羽山・城山連絡橋)」。県道44号(旧国道8号)をまたぎ、分断された呉羽丘陵に設けた遊歩道(呉羽丘陵フットパス)を南北に結ぶ吊り橋(人道橋)で、23年3月末に完成する予定だ。橋長約124m、有効幅員1.8mで、総事業費約12億円。施工は、佐藤工業・川田工業・松原建設JVが担っている。

 吊り橋は森雅志前市長の肝煎りのプロジェクトで、呉羽丘陵の新たなランドマークを目指している。設計では高いデザイン性が求められた。

 そこで、市は設計者選定で公募型プロポーザル方式を採用。19年4月26日に、予備設計や詳細設計、デザイン設計などの業務内容と提案限度額6000万円(税込み)を公表し、公募を開始した。

 市は6月6日、プロポーザルに参加した3者からパシフィックコンサルタンツJVを選定。7月12日に同JVと提案限度額に近い5986万2000円(同)で契約した。

呉羽丘陵フットパス橋梁(呉羽山・城山連絡橋)の入札調書の一部(資料:富山市)
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