大林道路は田中鉄工(佐賀県基山町)と共同で、アスファルト合材プラントの業務のデジタル化や設備の自動化を目指して、大分県にある2つのプラントで、第1弾となる設備改修を完了した。今後も改修を続けて、2023年度内に全国の拠点プラントへデジタル化などを実装していく。
ダンプトラックの入退場をはじめとした管理業務のデジタル化や、出荷設備の自動化、重機を必要としないプラント設備の構築などに挑む。「プラントへの従事者を半減させて、重機をなくす」。大林道路本店合材事業部の浦辺寛部長は、こう話す。
21年度に改修したのは主に、入退場の車両管理と車番認証、計量データの連係の3つだ。加えて、開発済みの産廃マニフェスト管理システムとの連動も図った。
入退場では、自動でゲートを開閉する仕組みを導入した。事前にダンプトラックなどの車番をマスターデータとして登録しておけば、入退場時にカメラに映る車番を認証して、ゲートが開く。
産廃マニフェスト管理システムでは、トラックスケールで量った積み荷の重量を自動で取り込む。さらに車番認証とひも付けてデータを管理できるようにした。もともとは、紙でマニフェストを持参して、必要な情報をパソコンに手作業で入力していた。