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 りんかい日産建設が施工した茨城港常陸那珂港区(茨城県ひたちなか市)の岸壁のケーソンが、本来の位置から海側に27.1cmずれていたと分かった。ケーソンの据え付け位置を測るためのマーキングの箇所を誤ったことが原因だ。工事を発注した国土交通省関東地方整備局は2022年4月15日、同社を70日間の指名停止にした。

施工不良が起こったケーソンを既存の岸壁側から見た様子。左の写真は据え付け位置がずれた状態のもので、右は据え付け直した後(資料:国土交通省鹿島港湾・空港整備事務所)
施工不良が起こったケーソンを既存の岸壁側から見た様子。左の写真は据え付け位置がずれた状態のもので、右は据え付け直した後(資料:国土交通省鹿島港湾・空港整備事務所)
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 問題があった工区のケーソン据え付けは、21年1月に完了。21年7月に着工した隣接工区の施工者が同年9月に施工のずれを把握し、発注者に報告した。

茨城県ひたちなか市にある茨城港常陸那珂港区。施工不良が起こったのは画像中央の「中央ふ頭地区」(資料:茨城県)
茨城県ひたちなか市にある茨城港常陸那珂港区。施工不良が起こったのは画像中央の「中央ふ頭地区」(資料:茨城県)
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 ずれていたのは、中央ふ頭で延伸する岸壁の土台となる幅13.5m、長さ15m、高さ17.8mの鉄筋コンクリート製ケーソンだ。既存の岸壁の法線を延長した線にケーソンの端部がそろうように、後から設置するケーソン1基分15.4mの間隔を空けて据え付けることになっていた。しかし、許容値である15cmを上回って端部がはみ出した。

 ずれの判明を受け、りんかい日産建設は22年3月までにケーソンを据え付け直した。再施工の費用は同社が負担した。

 この影響で、隣接工区の工事は4カ月中断。当初は22年1月までだった工事の期日が22年7月に延びた。

施工不良が起こったケーソンは既存の岸壁から15.4m離れた位置に据え付けた(資料:国土交通省鹿島港湾・空港整備事務所)
施工不良が起こったケーソンは既存の岸壁から15.4m離れた位置に据え付けた(資料:国土交通省鹿島港湾・空港整備事務所)
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