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 鹿島は、建設現場で打設されずに生コン工場に返送される「残コン」や「戻りコン」をゼロにすると同時に、CO2も削減する新手法を確立した。2022年3月に千葉県市川市の現場で実証実験を行って一連の流れの有効性を確認した。半年後をめどに実用化を目指す。

CO2を固定させた処理土(写真左)、建設資材に再利用できる粗骨材(同中央)、放流基準値内の処理水(同右)へと、現場内で生コンを処理する(写真:鹿島)
CO2を固定させた処理土(写真左)、建設資材に再利用できる粗骨材(同中央)、放流基準値内の処理水(同右)へと、現場内で生コンを処理する(写真:鹿島)
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 新手法は、既存の濁水処理装置に、散水装置付き振動式ふるいと、かくはん機を備えた水槽を追加した単純な構成だ。CO2を固定させた処理土と、建設資材に再利用できる粗骨材、放流基準値内の処理水へと、現場内で生コンを処理する。

 開発責任者を務める鹿島土木管理本部土木技術部長の坂田昇執行役員は、「大規模現場で一般的に設置している濁水処理装置を、ほぼそのまま活用した点がポイントだ」と話す。現場の濁水処理に大量の炭酸ガスを注入していることに着目。生コンの処理とCO2削減に有効活用できると考えた。

実証実験の様子。振動式ふるいと水槽(写真左)を、既存の濁水処理装置(写真右)に追加した単純な構成。現場の濁水処理に大量の炭酸ガスを注入していることに着目した(写真:鹿島)
実証実験の様子。振動式ふるいと水槽(写真左)を、既存の濁水処理装置(写真右)に追加した単純な構成。現場の濁水処理に大量の炭酸ガスを注入していることに着目した(写真:鹿島)
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