全796文字
PR

 ムネカタインダストリアルマシナリー(福島市)と寿建設(福島市)、オーエスティー(福島県郡山市)は共同で、橋梁の支承交換時にジャッキに掛かる圧力を遠隔で確認できるシステム「エキアツミエルカ」を開発した。水圧や油圧の測定値をウェブ上で管理することで、現場の省人化につながる。

水圧ジャッキに圧力センサーデバイスを取り付けた様子。福島県郡山市の橋梁修繕工事に導入し、システムの有効性を確認した(写真:ムネカタインダストリアルマシナリー)
水圧ジャッキに圧力センサーデバイスを取り付けた様子。福島県郡山市の橋梁修繕工事に導入し、システムの有効性を確認した(写真:ムネカタインダストリアルマシナリー)
[画像のクリックで拡大表示]

 橋梁の支承を交換する作業では、橋桁をジャッキアップしたうえで既設の支承を撤去して、新しい支承を据え付ける。その際、安全を確保するため、定期的にジャッキ圧や変位を確認する必要がある。従来は作業員が現場で直接確認していた。

 新たに開発したエキアツミエルカでは、従来のアナログ式圧力計に替えて、ジャッキに圧力センサーデバイスを設置。デバイスが測定したデータをLTE回線で送信し、クラウド上に保存する。パソコンやスマートフォンなどで確認できるので、現場に行く必要がない。

 デバイスには、ダイヤルゲージを取り付けることも可能だ。ダイヤルゲージで測定した変位データを、圧力データと同時にクラウド上に送信できる。データを1時間に1回送信した場合、デバイスは内蔵電池で6カ月以上動作する。

ダイヤルゲージ(左)を取り付けた圧力センサーデバイス(右)(写真:ムネカタインダストリアルマシナリー)
ダイヤルゲージ(左)を取り付けた圧力センサーデバイス(右)(写真:ムネカタインダストリアルマシナリー)
[画像のクリックで拡大表示]