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 山梨県が建設を進めている県道梁川(やながわ)猿橋線の橋に設計ミスがあり、橋台の耐力が不足することが判明した。設計者の千代田コンサルタント(東京・千代田)が道路橋示方書の解釈を誤った。県は同社を2022年8月29日から1カ月の指名停止とした。橋台は既に、耐力不足を補うための拡幅工事を終えている。

設計ミスがあったA2橋台の完成時の様子。橋座部の耐力が不足した(写真:山梨県)
設計ミスがあったA2橋台の完成時の様子。橋座部の耐力が不足した(写真:山梨県)
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 問題の橋は、山梨県大月市猿橋町に建設中の太田2号橋。長さ71.4m、幅員9.5mの2径間連続非合成鋼I桁橋だ。千代田コンサルタントが04年度に設計した。その後、12年3月に改定された道路橋示方書(しほうしょ)に準拠するため、同社が13年3月~11月に修正設計を実施。この修正設計で西側に位置するA2橋台にミスがあった。他の橋台や橋脚、上部工にミスは生じていない。

太田2号橋の側面図(出所:山梨県)
太田2号橋の側面図(出所:山梨県)
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 下部工の完成後、飯田鉄工(山梨県笛吹市)が21年9月に上部工の工事に着手した。同社は22年6月、橋台に支承を据え付けるための箱抜き径について千代田コンサルタントに相談。千代田コンサルタントが設計を確認したところ、ミスが判明した。