三井住友建設と日立ソリューションズは共同で、トンネルの壁面などに埋め込んだロックボルトの配置間隔を、写真撮影するだけで計測するシステムを開発した。対象物の3次元情報(深さなどの情報)を取得できる「デプスカメラ」を使う。計測と調書の作成で必要となる延べ時間を、従来の2分の1に短縮できる。2022年12月20日に発表した。23年春に三井住友建設の現場で導入し、23年秋までに日立ソリューションズが販売する予定だ。
開発したシステムでロックボルトの配置間隔を計測するには、デプスカメラを搭載したタブレットで壁面などを撮影するだけよい。計測した値はタブレットの画面上で確認でき、CSV形式のデータとしてパソコンに取り込めば自動で帳票を出力する。
一般に、山岳トンネルや切り土補強土の工事では、ロックボルトを地山に打設する。その配置間隔などは、国や自治体などの各発注者が定める基準に従って管理する必要がある。