熊谷組と雄正工業(東京・新宿)は共同で、アースドリル工法での支持層への到達を定量的に確認する「熊谷式アースドリル工法掘削抵抗測定技術」を開発した。掘削時のドリリングバケットの動きを支持層確認の判断材料にする。2022年8月に日本建築センターの技術審査証明を取得した。
アースドリル工法による場所打ちコンクリート杭(くい)の施工では、ドリリングバケットを回転させながら掘削し、バケット内部に収めた土砂を引き上げて地上に排土する。従来、掘削した土砂と事前の地盤調査で採取したサンプル試料とを目視で比較して、支持層に到達したかどうかを確認していた。
開発した技術では、掘削時のドリリングバケットの深度や回転トルク、回転数を計測し、掘削サイクルごとに掘削抵抗値を算出。事前の標準貫入試験で得たN値と比較する。従来の目視観察と併用することで、より高い精度で支持層への到達を確認できる。