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 徳島県東みよし町を流れる吉野川支流の加茂谷川で堤防の法尻付近が陥没した問題で、国土交通省四国地方整備局徳島河川国道事務所は堤防を延長約70mにわたって造り直す。陥没後の調査で、堤防の下の地中に埋まっていたコンクリートがらによる空洞が原因だったと判明。他にも埋まっている可能性があるため堤防を撤去し、その下を最大2mほど掘削して地中を確認する。2023年1月16日に工事に着手した。

陥没が起こった加茂谷川左岸の堤防。左下に陥没箇所が見える。堤防は2021年3月に完成した(写真:国土交通省徳島河川国道事務所)
陥没が起こった加茂谷川左岸の堤防。左下に陥没箇所が見える。堤防は2021年3月に完成した(写真:国土交通省徳島河川国道事務所)
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陥没箇所の位置図(出所:国土交通省徳島河川国道事務所)
陥没箇所の位置図(出所:国土交通省徳島河川国道事務所)
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 22年12月2日、堤防法面に張った芝の養生作業中に、加茂谷川左岸の堤防で法尻付近が縦約1.8m、横約1m、深さ約70cmにわたって陥没しているのが見つかった。地中を調査した結果、地盤面から約1.2mの深さにコンクリートがらを発見。コンクリートがらに囲われた箇所に幅1.2m、高さ40cm、奥行き40cm程度の空洞が生じていた。この空洞に土砂が吸い込まれ、陥没につながったとみられる。

陥没を発見したときの状況(写真:国土交通省徳島河川国道事務所)
陥没を発見したときの状況(写真:国土交通省徳島河川国道事務所)
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陥没箇所を掘削して調査したところ、約1.2mの深さの位置にコンクリートがらが見つかった(写真:国土交通省徳島河川国道事務所)
陥没箇所を掘削して調査したところ、約1.2mの深さの位置にコンクリートがらが見つかった(写真:国土交通省徳島河川国道事務所)
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 堤防は幅約25mで、高さ約3m。21年3月に完成した。コンクリートがらはその下の地盤で見つかったので、堤防造成時に混入したものではない。徳島河川国道事務所によると、堤防を整備する前、この場所はコンクリート工場の敷地だった。「どのような経緯でコンクリートがらが地中に埋められていたのかは不明だ」(徳島河川国道事務所の松本幸一工務第一課長)