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 維持・修繕工事で入札不調が頻発していることなどを受け、国土交通省は発注方式の改善案をまとめた。指名競争入札の拡大や複数の建設会社が共同受注する仕組みの導入などを挙げている。2023年1月16日に開いた有識者委員会で明らかにした。

現状(左)と改善案(右)の比較(出所:国土交通省)
現状(左)と改善案(右)の比較(出所:国土交通省)
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 直轄の修繕工事では入札不調・不落の発生率が15%と、一般土木の6%に比べて高い。改善案では、不調・不落を防ぐため、フレームワーク方式など指名競争の導入拡大を掲げている。

 フレームワーク方式では、事前に公募で選定した建設会社の中から、発注案件に応じて複数者を指名する。21年度に国交省関東地方整備局が発注した工事では、同方式による1案件当たり参加者は4.4者と、一般競争入札の4者を上回る。多くの参加者を見込めるので、不調・不落の防止に効果がある。

関東地方整備局の直轄工事でのフレームワーク方式と一般競争の入札状況(出所:国土交通省)
関東地方整備局の直轄工事でのフレームワーク方式と一般競争の入札状況(出所:国土交通省)
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 関東地整はフレームワーク方式を19年度に災害復旧工事で導入し、20年度からは一般土木や維持・修繕にも対象を広げた。指名競争入札の実施件数は、同方式を導入する前の18年度の62件から、導入後の21年度には440件に増加。そのうち維持・修繕では、18年度の3件から21年度は61件と大幅に増えている。

2019年度と21年度の指名競争入札の実施状況(出所:国土交通省)
2019年度と21年度の指名競争入札の実施状況(出所:国土交通省)
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