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 米アップルのiPhone Xの価格は999ドルから、日本では10万円以上とスマートフォンの中でかなり高価な製品となった。「高付加価値を多くの人に受け入れてもらう」という同社の狙いをしっかりと実現した製品と言える。

 香港の調査会社、Counterpoint Technology Market Researchによると、iPhone Xは2017年10~12月期のスマートフォン市場において、売上高で21%、利益で35%を占めた。iPhone Xは2017年11月3日の発売だったため、販売期間は実質2カ月程度。それにもかかわらず、最も多くの利益を生み出した。600機種以上に及ぶAndroidスマートフォンの合計利益の5倍超に達する。

2017年10~12月期におけるスマートフォン市場の利益シェア
2017年10~12月期におけるスマートフォン市場の利益シェア
出所:Counterpoint Technology Market Research
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Androidは歯が立たない

 もっとも、利益が高いのはiPhone Xだけではない。Counterpointによると、利益の高い上位10機種のうち、iPhoneが8機種を占める。

2017年10~12月期におけるスマートフォン市場の利益シェア
2017年10~12月期におけるスマートフォン市場の利益シェア
出所:Counterpoint Technology Market Research
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 iPhone Xの35%を筆頭にiPhone 8が19.1%、iPhone 8 Plusが15.2%と新モデルが上位を独占。さらに4位がiPhone 7で6.2%、5位がiPhone 7 Plusで5.0%と続く。iPhone 7/7 Plusは2016年モデルだが、2017年モデルの登場以降も価格を100ドル下げて販売を続けている。

 Androidスマートフォンでは、韓国サムスン電子が唯一、トップ10入りを果たした。ただ、Galaxy Note8が3.9%で6位、Galaxy S8+が1.7%で8位にとどまる。あとは、iPhone 6が1.8%で7位、iPhone 6sが1.6%で9位、iPhone SEが0.9%で10位となっている。サムスン電子を除いたAndroidの端末メーカーは、最も利益が薄いはずのiPhone SEにも勝てていない。

 不思議なのは、アップルの製品ラインアップから既に姿を消したiPhone 6(2014年モデル)が上位に入ったことだ。サムスン電子のフラグシップモデル(Galaxy S8+)よりも高い利益を上げている。この背景には、各国の携帯電話事業者、特にMVNO(仮想移動体通信事業者)をはじめとした格安事業者が、安価にiPhoneを契約できるオプションとして整備品などの販売を継続しているためとみられる。