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 米アップルは2018年7月12日、主力ノートPC「MacBook Pro」を刷新した。注目ポイントはプロセッサやストレージなどの大幅な性能向上と、問題点として指摘されていたキーボードの修正である。

新MacBook Pro
新MacBook Pro
出所:米アップル
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過去最大のパフォーマンス向上

 MacBook Proの花形は大型ディスプレーを備えた15インチ型だ。Intelチップ採用以前のPowerBook時代から、Macのノート型モデルと言えば15インチだった。しかし、近年は大型ディスプレー搭載のノートPCが一般的となり、いわゆるゲーミングPCでは強力なグラフィックスチップとともに、大型ディスプレーを売り物にしたモデルが増えている。

 アップルはこれまで、MacBook Proで必ずしも最新最速のチップを採用しなかったが、今回は新しい第8世代のIntel Coreプロセッサを採用したパフォーマンス向上が最大の目玉となる。

 15インチモデルは、2.2GHzまたは2.6GHzの6コアIntel Core i7プロセッサを標準搭載。オプションで2.9GHzの6コアIntel Core i9プロセッサにアップグレードできる。メモリーは16Gバイト(2400MHz DDR4)を標準で備え、32Gバイトに拡張できる。

 今回は13インチモデルにも注目だ。これまでデュアルコアだったプロセッサは、2.3GHzのクアッドコアIntel Core i5とした。アップルは13インチモデルについて最大2倍のパフォーマンス向上とうたう。

 著名ベンチマークソフト「Geekbench」の開発元であるカナダPrimate Labsによると、マルチコアのパフォーマンスは15インチモデルで最大46%、13インチモデルで最大86%の性能向上を確認できたという。これまでの年次更新で最大のパフォーマンス向上だと結論付けている。

SSDの転送性能は業界平均の約9倍

 MacBook ProのSSD(ソリッドステートドライブ)は高速なことで知られる。米Purchが展開するLaptop Magによると、MacBook Pro(13インチモデル)におけるSSD上のファイルコピーの転送速度は2519Mバイト/秒だった。

 競合のノートPCは、Dell XPS 13(Core i7)が同399.4Mバイト/秒、HP Spectre 13が同339.3Mバイト/秒、Surface Book 2が同203.6Mバイト/秒などの結果が出ており、平均は279.3Mバイト/秒。MacBook Proは平均の約9倍の転送性能を記録した。

 MacBook Proの新版は13インチモデルで最大2Tバイト、15インチモデルで最大4TバイトのSSDを搭載できるようになった。もっとも、最大容量まで拡張すれば高価となり、高速なThunderbolt 3ポートで外部ストレージを接続できることから、多くの人々が選ぶようなオプションではない。このため、写真家や映像制作者などにとって、業界最速かつ大容量のSSDを利用できるオプションとして注目されることになるだろう。