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木村岳史の極言暴論!
目次
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デジタル推進組織により辺境に追いやられたIT部門の惨状、「そして誰もいなくなった」
いやぁ、IT部門の現状は本当に気の毒だな。経営者がDXに取り組むと宣言したのに、IT部門は「君たちは既存システムのお守りでいいよ」と蚊帳の外に置かれてしまった。要するにIT部門は「ITの主流」の地位を剝奪(はくだつ)されたわけだ。
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引きこもりを既得権にする「優秀な技術者」たち、それじゃDXなんて不可能だぞ
「昭和なオヤジ」たちが自信喪失に陥っている。テレワークを進めた企業では、昭和なオヤジが「部下に出社を促すことが必要なのでは」と思っても、口に出せないのだという。技術者らの完全テレワークが「既得権」となった企業もあると聞く。
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公取委が目を付けた日本の恥部、人月商売のIT業界の悪行は元から絶つべし
今回は、2022年6月に公正取引委員会が公表した調査報告書を元ねたとして暴論しようと思う。人月商売のIT業界をよく知らない人がこの報告書を読むと驚くだろうな。多重下請け構造を利用するITベンダーの悪行が余すところなく記されているぞ。
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尼崎市のUSB紛失事件を機に「ニセ名刺」問題を考えた、本当に悪い奴は誰だ
腰を抜かすような事件だったな。兵庫県尼崎市の全市民情報が入ったUSBメモリーの紛失事件のことだ。あまりに低次元の話なので、この事件をスルーするつもりでいたが、「再委託・再々委託問題」が出てきたので、これは黙っているわけにはいかない。
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部下からばかにされるのを恐れてDXを丸投げ、愚かな経営者につける薬はあるか
この「極言暴論」では最近、企業の経営者の愚かさに焦点を当てることが多いが、今回はその愚かさをいつもと違う観点で暴論しようと思う。実は、経営者は面倒臭い人たちで、ITで恥をかくのを内心恐れている。だから技術者は優しく接してあげないと駄目だぞ。
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コピペ同然の「DX戦略」に満足の経営者、あきれた日本企業の末路はこれだ
今、コンサルティング業界にはDXビジョンやDX戦略の策定の依頼が殺到しているそうだ。こうした動きを素直に受け取れば良い傾向なのだが、だったら「極言暴論」では取り上げない。その舞台裏を探れば、噴飯モノの話がごろごろと転がっている。
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システム障害を恐れてサイバー攻撃で撃沈、愚かすぎるIT部門の言い訳とは
人はなぜかくも愚かなのだろうと思うことがある。システム障害発生時のドタバタ劇などはその典型だが、もっと愚かしいことがある。システム障害を起こさないためにセキュリティー対策を怠り、結局はサイバー攻撃の餌食になるといったケースだ。
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マイナポータルAPと連携できない悲惨、「利用者体験」が最悪な行政DXって何だよ
今回の「極言暴論」は私事から入ろう。私が所有するドローンを登録しようとした際のてんまつだ。これが最低のユーザーエクスペリエンス(利用者体験)、「お役所回り体験」になってしまったのだ。
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懲りない面々の無責任は今も続く、IT業界の多重下請けが安全保障上の問題になるワケ
IT業界の多重下請け構造について久しぶりに書こうと思う。「極言暴論」を書き始めた頃、この問題はメインテーマの1つだった。日本のIT業界がハイテク産業を偽装した労働集約型産業にすぎないことの証左であるし、そこは人月商売の理不尽が凝縮された世界だからだ。
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DXに必要な人材はデジタル人材にあらず、そんな単純な理屈も分からない経営者の愚
DXを推進しようとする企業、そして最近ではデジタル庁をはじめとする行政機関までもが、デジタル人材の獲得に血道を上げている。だが、必要な人材について大きな勘違いがあるぞ。デジタル人材を何人雇ったところでDXなど不可能だからな。
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世界に類がない人月商売のIT業界、それを「保有」する日本の不幸は本当にやばいぞ
世界に類を見ない人月商売のIT業界を「保有」する日本の不幸について考える。あまり外国と比較してどうこう言ってはこなかったが、最近、外国と比べてちょっと背筋が寒くなった。間違いなく日本は世界のデジタル革命から取り残されてしまう。
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人月商売のIT業界はブラックホール、落ちたら逃げられないのに説教して悪かった
今回は「人月商売のIT業界」をお題に、あまり出来のよくない謎掛けから始めることにしよう。人月商売のIT業界と掛けて、ブラックホールと解く。その心は、一度入り込むと二度と出てこられないでしょう。うーん、やはり下手くそだな。
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日本に独裁者は不要だが日本企業に「独裁」は必要だ、誰も責任を取らないDXの愚劣
日本企業には独裁を認める組織文化が希薄だから、意思決定が遅く、しかもその意思決定の内容はろくでもない。当然、全体最適など夢のまた夢だから、まともなシステムなどつくれない――。実は以前から私はそう思っていた。
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100億円のシステム開発を破綻させる抵抗勢力の正体、机を片付けない子供と同じだぞ
理想に燃えてDXに挑んでいる人たちと議論する機会が結構ある。その際に必ず出てくるのが社内の抵抗勢力の存在。抵抗勢力が改革を妨げていることに怒り嘆くのだが、「そりゃ、あなたの認識のほうがおかしいよ」と言ってあげたくなるケースもある。
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自治体DXは炎上必至か、「できません」とITベンダーも逃げ出すシステム刷新の悪夢
大規模自治体のIT関係者から次のような話を聞いた。「最近のITベンダーにはやる気が感じられない。既存ベンダー以外に提案を求めても『うちではできません』ばかり」。実は結構深刻な事態だ。新たな「2025年問題」の始まりの表れだからだ。
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DX請負人のCIOが2年で逃げ出す、日本企業をむしばむ恐るべき「ムラ社会のおきて」
プロのCIOや優秀な技術者が企業を渡り歩き、転職先の企業でDXの推進役として旗を振る――。日本でもようやく転職が当たり前になり、私は率直に良い傾向だと思っていた。何せ最近の日本企業はアカン話ばかりだからな。ところが、それは早合点だったようだ。
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心理的安全性の欠如がIT部門をむしばんだ、経営の「無能」と恐怖政治の罪は重い
なぜ多くの企業でIT部門が劣化して素人集団と化したのか。実はこれまで、私は経営者の無理解による予算削減や人員リストラなどを理由として挙げていたが、それだけでは分析として全く不十分だった。かなり反省している。
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みずほ銀行システム障害の悪影響を鎮めよ、愚かな経営者につける薬はあるか
みずほ銀行の一連のシステム障害が世間にまき散らした悪影響を、そろそろ鎮めるべきときだと思っている。何せ、他の企業の経営者もビビってしまい、「絶対にシステム障害を起こすな」とアホな命令を下しているとの話を聞くようになったからな。
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DXで業務プロセスの変革は「時代遅れ」、データ活用がダメすぎる日本企業の惨状
経営者が「早急にデータ分析をできるようにせよ」と命じた。で、IT部長が「何にお使いですか」と聞くと「逆に聞くが、何ができるのか」。返答に困ったIT部長は「まずは何をしたいかおっしゃっていただかないと」と言うと「だから、何ができるのか次第だ」と経営者。無限ループの始まり……。
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コンサルが嫌い過ぎて背信行為に走るSIer、自らが尊敬されない訳を考えたほうがよいぞ
人月商売のITベンダー、特にSIerの幹部や技術者には、コンサルタントが大嫌いという連中が大勢いる。「コンサルタントの話によれば……」などと聞こえただけで、途端に不機嫌になったり、いきなり侮蔑の表情を浮かべたりするから始末に負えない。
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