これまでの連載はこちら

木村岳史の極言暴論!
目次
-
富士通の中計に見る人月商売IT業界の終焉、それにしても時田社長は「持っていない」
「時田さん、持っていないよな」。富士通が2023年5月24日に開いた中期経営計画説明会をオンライン視聴した際につくづくそう感じた。この中計は刺激的な内容だったにもかかわらず、社長の謝罪のほうに焦点が当たってしまったからだ。
-
「我が社のDX」に関心失う経営者が続出、あまりに愚かな現実の理由を暴く
DX推進企業から「DXがうまく回らない」との声が聞こえてくるようになった。理由を聞くと、「経営トップがDXへの関心を失った」などというあきれた答えが返ってくる。おいおい、経営トップは本来、DXの言い出しっぺのはずだぞ。いったいどうなっているんだ。
-
日本の「失われた30年」がついに終了か、次に来るのはAIによるディストピアの悪夢
働く人にとっての「失われた30年」がようやく終わるかもしれない。就職氷河期の発生などにより、日本は「人を安く使う」ことが当然とされる国に落ちぶれたが、それが変わるかもしれない。実はこれ、IT業界の健全化にとっても良いことなんだよね。
-
コロナ禍収束後に変革は無理、DXが速攻でChatGPTに置き換わる日本の惨状
「最近、DXの話題が急に少なくなったような気がする」。ある人からそう言われたが、確かにその通りだ。理由は極めてしょうもない。バズワードの主役の地位をChatGPTなど生成AIに奪われたからだ。これはかなりまずい事態かもしれないぞ。
-
やはり日本企業のIT部門はオワコン、DXで「最終処分」の日は近い
日本企業のIT部門はオワコン――。どうやらこれが最終結論だな。多くの企業でIT部門はもはや用済みだ。ついでに言えば、IT部門にぶら下がっているSIerなど人月商売のITベンダーも用済みである。間違ってもDXの担い手などに位置付けてはならないぞ。
-
ChatGPTは人月商売のIT業界にとっての「死に神」、滅びのシナリオを示そう
本当に想定外の展開だな。あまりに突然に人月商売のIT業界の崩壊シナリオが描けるようになった。私は「人月商売のIT業界死滅論」を何度も掲げ、そのたびに赤っ恥をかいてきた。ただ今回は違う。その根拠はChatGPT、生成AI(人工知能)の登場である。
-
イノベーションは「おもろい」が最も重要、利用禁止なら野良ChatGPTを勧めよう
イノベーションの価値を測る尺度で最も重要なのは「それがおもろいかどうか」。その意味では、ChatGPTなど生成AIは「おもろい」イノベーションの極致だ。「リスクがぁ」などと言っていないで、とっととビジネスで使って工夫して面白がればよい。
-
実にくだらない「守り8割・攻め2割」の議論、所詮はIT部門の予算ではないか
日本企業のIT予算のうち8割はシステム保守運用など「守りのIT」に費やされ、ビジネス変革につながるような「攻めのIT」は2割にすぎない――。日本企業のIT活用の愚劣さを示す鉄板ネタだが、もうこんなくだらない話はやめよう。何なら予算全部が「守りのIT」でもよいぞ。
-
米国「ChatGPT祭り」に仰天する日本人、それでも生成AIを禁止する企業の愚かさ
米国でChatGPTなど生成AIを巡る熱気を肌で感じてきた人は、誰もが「えらいことになった」と口走る。多数の関連スタートアップが誕生しているのを目の当たりにしたからだ。で、帰国すると「世界から完全に取り残される日本」を実感するのだという。
-
「低い単価に縛られて給与が上がらない」、賃上げなき人月商売のIT業界に明日はない
「企業のシステムを人質に取っているのだから、ふっかけてよいぞ」とあおりたい人たちがいる。客先に常駐するITベンダーの技術者たちで、待遇が劣悪過ぎるのに我慢しているからだ。「エンジニアロックイン」状態にあるのだから「ふざけるな」と強気になってよい。
-
とても祝う気になれない極言暴論10周年、赤っ恥の「SIerは5年で死滅」論を総括する
「極言暴論」が10周年を迎えた。感謝の言葉を述べるべきところだが、全くその気になれない。特に「極言暴論のファンだ」というCIOやSIerの経営者に言っておきたい。それなら、とっととやるべきことをやってくれ。そうしたら、このコラムもめでたく終了だ。
-
米国ベンダーに便利使いされるSIer、「過去からの要求」にとらわれた日本に先はない
日本のITベンダーは米国ベンダーにて比べ際立った特徴がある。何が違うって「お客さま起点」で商売をしている点だ。一方、米国ベンダーは新しい製品やサービスを次々に生み出し「素晴らしいだろ。ぜひ使え」と売り込む。どちらが良いかは、もちろん明らかだよね。
-
人月商売のIT業界だけの問題じゃない、愚かな「自称プログラマー」がDXを滅ぼす
IT関連の職種には意味不明のものが多い。特にプログラマー、システムエンジニア(SE)、アーキテクトは「どんな仕事?」と聞かれて、明快に答えられる人がIT関係者の中にどれだけいるのか。例えばプログラマーの「本来の仕事」はプログラムを書くことじゃないよね。
-
くだらないブームに踊る日本企業よ、基幹系刷新をDXと呼ぶのはやめるべし
「木村さん、『DXを推進せよ』などと書くのは、もうやめたほうがよくないですか。くだらないDXブームに水をぶっかけるべきでは」――。少し前に、ある人からこんな「忠告」を受けた。この人が言ったことは基本的に間違っていない。
-
経産省も反省する「2025年の崖」の顛末、SIerを肥え太らせた偽りのDXの行方
DXブームのおかげで、SIerをはじめとする人月商売のITベンダーが肥え太る――。目まいがしそうになる現実が進行している。老朽システムの単なるモダナイズにすぎない「偽りのDX」で肥え太っているのだから話にならない。
-
空前の人材不足で勘違いする技術者が続出、あなたの人月商売に明日はないぞ
そろそろIT技術者に改めて警告を発しておいたほうがよい時期だな。空前の技術者不足が長く続いているためか、「このまま技術者の仕事を続けていけるんじゃないか」と妄想する技術者が多いのだが、そんな妄想に安住していたら大惨事の憂き目に遭うぞ。
-
ご用聞きはSIerの基本属性だ、気色の悪い「お客様に寄り添う」がもたらす害悪
人月商売のSIerはなぜ「ご用聞き」になるのか。SIerのご用聞きにはなかなか深い闇がある。ご用聞きと人月商売というSIerの2つの基本属性は表裏一体で切り離せないのだが、今回はご用聞きの問題に焦点を当てて暴論しようと思う。
-
せっかく中途採用した技術者を「社内業者」扱い、日本企業のDXの愚かな現実
システムの内製化に取り組む企業が増えているのは結構なことだが、その陰で深刻な問題が生じている。事業部門がシステム内製部隊を「社内業者」扱いするのだという。当然、やっとのことで中途採用した技術者のモチベーションはだだ下がり。結果はどうなるか。
-
人月商売のIT業界は「プロとは言えない連中ばかり」、仕事が楽しくないから当然だな
人月商売のIT業界において、下請けITベンダーの技術者に対する定番の悪口がある。「プロとは言えないよう連中ばかりだ」というもので、SIerの技術者らが口にするのを何度か聞いたことがある。実はこの件には本質的な問題が潜んでいる。
-
日本のIT産業なんて要らない、コンピューターメーカーの「残りかす」こそ重要だ
世の中には、多くの人が何となく必要だと思っているが、実は大して重要ではないものが存在する。最たるものが日本のIT産業だ。「IT産業を維持強化しないと、日本の国際競争力に関わる」という議論もあるが、全く問題ない。何を必死になっているのか。
日経クロステック Special
What's New!
IT
- もう待ったなし!脱レガシー&DXの最適解
- 医療DX データ活用の最前線を解説
- NTT西日本の社内DX
- 大阪大学教授・安田洋祐氏がレッツノートを使い続ける理由
- 日本に豊富なIT人財を提供するインド企業
- マルチクラウド時代、サーバーのあるべき姿
- 事例に見る、クラウドの意外な副次効果とは
- 難題を前に今こそ顧みる、富士通の真価
- 【動画】現場のためのDXで変革を推進
- 集英社×クラスメソッド≫AWS活用の勘所
- スシローの事業を支えるAWS活用≫効果は
- AWS活用:国内3社の事例に学ぶ極意とは
- 顧客データを利活用、交通の社会課題を解決
- 個人情報とデータ不足の課題を解決する手法
- AIを日常化するノーコード活用基盤とは?
- 一般の従業員までデータ業務を担うコツ
- 文系人材こそデータ分析業務で活躍できる?
- データドリブンな意思決定は、売上5%増?
- DXで推進する働き方改革 先進事例を紹介
- 16の企業・組織に聞く≫サイバー攻撃対策
- 不確実な時代に安定した経営基盤を築く方法
- 日本企業・国家の危機意識の欠如に警笛を
- 1台から可能なクライアントセキュリティ
- サーバー移行前、移行中、移行後すべて安心
- サポート終了リスクは「経験知」で乗り切る
- IT環境モダン化を図る中堅・中小企業続々
- 日本企業のセキュリティレベルを向上させる
- グローバル企業の必須条件
- SaaS活用で変化するERPのあり方