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木村岳史の極言暴論!
目次
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「低い単価に縛られて給与が上がらない」、賃上げなき人月商売のIT業界に明日はない
「企業のシステムを人質に取っているのだから、ふっかけてよいぞ」とあおりたい人たちがいる。客先に常駐するITベンダーの技術者たちで、待遇が劣悪過ぎるのに我慢しているからだ。「エンジニアロックイン」状態にあるのだから「ふざけるな」と強気になってよい。
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とても祝う気になれない極言暴論10周年、赤っ恥の「SIerは5年で死滅」論を総括する
「極言暴論」が10周年を迎えた。感謝の言葉を述べるべきところだが、全くその気になれない。特に「極言暴論のファンだ」というCIOやSIerの経営者に言っておきたい。それなら、とっととやるべきことをやってくれ。そうしたら、このコラムもめでたく終了だ。
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米国ベンダーに便利使いされるSIer、「過去からの要求」にとらわれた日本に先はない
日本のITベンダーは米国ベンダーにて比べ際立った特徴がある。何が違うって「お客さま起点」で商売をしている点だ。一方、米国ベンダーは新しい製品やサービスを次々に生み出し「素晴らしいだろ。ぜひ使え」と売り込む。どちらが良いかは、もちろん明らかだよね。
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人月商売のIT業界だけの問題じゃない、愚かな「自称プログラマー」がDXを滅ぼす
IT関連の職種には意味不明のものが多い。特にプログラマー、システムエンジニア(SE)、アーキテクトは「どんな仕事?」と聞かれて、明快に答えられる人がIT関係者の中にどれだけいるのか。例えばプログラマーの「本来の仕事」はプログラムを書くことじゃないよね。
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くだらないブームに踊る日本企業よ、基幹系刷新をDXと呼ぶのはやめるべし
「木村さん、『DXを推進せよ』などと書くのは、もうやめたほうがよくないですか。くだらないDXブームに水をぶっかけるべきでは」――。少し前に、ある人からこんな「忠告」を受けた。この人が言ったことは基本的に間違っていない。
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経産省も反省する「2025年の崖」の顛末、SIerを肥え太らせた偽りのDXの行方
DXブームのおかげで、SIerをはじめとする人月商売のITベンダーが肥え太る――。目まいがしそうになる現実が進行している。老朽システムの単なるモダナイズにすぎない「偽りのDX」で肥え太っているのだから話にならない。
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空前の人材不足で勘違いする技術者が続出、あなたの人月商売に明日はないぞ
そろそろIT技術者に改めて警告を発しておいたほうがよい時期だな。空前の技術者不足が長く続いているためか、「このまま技術者の仕事を続けていけるんじゃないか」と妄想する技術者が多いのだが、そんな妄想に安住していたら大惨事の憂き目に遭うぞ。
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ご用聞きはSIerの基本属性だ、気色の悪い「お客様に寄り添う」がもたらす害悪
人月商売のSIerはなぜ「ご用聞き」になるのか。SIerのご用聞きにはなかなか深い闇がある。ご用聞きと人月商売というSIerの2つの基本属性は表裏一体で切り離せないのだが、今回はご用聞きの問題に焦点を当てて暴論しようと思う。
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せっかく中途採用した技術者を「社内業者」扱い、日本企業のDXの愚かな現実
システムの内製化に取り組む企業が増えているのは結構なことだが、その陰で深刻な問題が生じている。事業部門がシステム内製部隊を「社内業者」扱いするのだという。当然、やっとのことで中途採用した技術者のモチベーションはだだ下がり。結果はどうなるか。
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人月商売のIT業界は「プロとは言えない連中ばかり」、仕事が楽しくないから当然だな
人月商売のIT業界において、下請けITベンダーの技術者に対する定番の悪口がある。「プロとは言えないよう連中ばかりだ」というもので、SIerの技術者らが口にするのを何度か聞いたことがある。実はこの件には本質的な問題が潜んでいる。
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日本のIT産業なんて要らない、コンピューターメーカーの「残りかす」こそ重要だ
世の中には、多くの人が何となく必要だと思っているが、実は大して重要ではないものが存在する。最たるものが日本のIT産業だ。「IT産業を維持強化しないと、日本の国際競争力に関わる」という議論もあるが、全く問題ない。何を必死になっているのか。
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負け犬根性に染まった日本企業の経営者には分からない、GAFAの猿まねは簡単なんだぞ
「GAFAやシリコンバレーのベンチャー企業のようなことはできないよ」。こう考える負け犬根性に染まった日本企業の経営者らは、大きな勘違いをしている。GAFAのようなイノベーションは、実は簡単なんだぞ。
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BIPROGYの報告書もザルだった、尼崎市「泥酔USB紛失事件」はこれで幕引きか
いやぁ、こんなこともあるんだ。何の話かと言うと、例の「泥酔USB紛失事件」に関して「極言暴論」で兵庫県尼崎市の調査報告書などを痛烈に批判した途端、事件を引き起こしたBIPROGYからも報告書が出たことだ。なので、今回は第2弾の記事を書くしかないな。
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尼崎市「泥酔USB紛失事件」のてんまつ、こんなひどい報告書を読んだのは初めてだ
客の丸投げとITベンダーの現場丸投げのなれの果てだな。調査報告書を読んでそんな感想を持った。兵庫県尼崎市で下請け技術者が泥酔して全市民の個人情報を漏洩の危機にさらした例の事件の報告書である。もう1つ感想がある。「こんなひどい報告書は初めてだ」。
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ITが得意なだけの「アナログ人間」、日本の技術者はそんな連中ばかりだぞ
「ITオンチ」とか「アナログ人間」という言葉がある。ITが嫌いで何でもアナログ(=リアル)で済ませようとする人を指す。変革の道具としてのITの可能性を理解しようしない人も同類。実はIT技術者にも、ITオンチやアナログ人間がたくさんいるから要注意だ。
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変革を主導する経営者はわずか2割、そんな「サラリーマン社長根性」ではDXは無理
もうビックリである。そして「これだけDXの重要性が叫ばれているのに、経営者はいまだにこの程度か」と暗たんたる気持ちになった。何の話かというと、あるDX調査の結果を見て、日本企業の経営者の変わらなさぶりに驚愕(きょうがく)してしまったのだ。
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企業や役所のシステムはハンコと同じ、「ITが日本の非効率の元凶」という不都合な真実
こんなひどい状況は世界中で日本ぐらいかもしれない。日本の企業や行政機関はその驚愕(きょうがく)の事実をよくよく認識すべきだと思うぞ。実はITこそが日本の非効率の元凶そのものなのだ。この認識がない限り、「DXだ」と力んでもちゃんちゃらおかしいのである。
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DXは形を変えたリストラだ、気付かぬふりをする経営者を「リストラ」すべし
今回の「極言暴論」はまさにタイトルのまんまだ。DXは形を変えたリストラである。少し考えれば分かると思うが、DXとはビジネス構造の変革なのだから当たり前の話だ。ところが、日本企業の経営者にはそんな厳しさがみじんもない。
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ゆでガエルが「失った30年」、日本のDXが成功しないと断言できるこれだけの理由
この「極言暴論」の過去記事を読み返して大きな問題に気付いた。何の話かというと、希望的観測を貫いてきてしまったことだ。IT関係者、そして経営者や政治家、官僚たちの愚かさをコテンパンにしても「いつかは変わってくれるはず」との楽観があったのだ。
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日本企業の草食系CIOは使い物にならない、終身雇用のムラ社会がもたらした衰退の結末
外資系企業に以前勤めていた日本人が「あれはビビった」と話すのを聞いたことがある。その企業の本社で勤務していたとき、CIOがCEOと口角泡を飛ばして議論している場面に出くわしたのだ。「つかみ合いのけんかになるのではないかとヒヤヒヤした」という。
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総合
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