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作業所の週休2日は夢か

日建協の調査による「建設産業に魅力を感じる割合の推移」。2000年代初頭を底に改善基調にあった。17年調査では外勤者の残業時間が最も減少したものの、魅力を感じる割合は横ばいとなった(出所:日本建設産業職員労働組合協議会)
日建協の調査による「建設産業に魅力を感じる割合の推移」。2000年代初頭を底に改善基調にあった。17年調査では外勤者の残業時間が最も減少したものの、魅力を感じる割合は横ばいとなった(出所:日本建設産業職員労働組合協議会)
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 上のグラフは日建協が組合員に「建設業に魅力を感じるか」をアンケートした結果だ。現場の声に耳を傾けると、「長時間労働」を不満要因として挙げる外勤者が多かった。

 1カ月の平均所定外労働時間が過去最低となった17年、日建協では外勤者による魅力度調査は値が改善すると予想していた。結果は横ばい。伊藤副議長は「勤務時間が減って時間外手当が付かなくなったことが不満なのか、強制的な閉所時間の繰り上げに対応できていないのか、“ジタハラ”のような境遇に置かれてる人がいるならば拾い上げる必要がある」と話す。

日建協が毎年6月と11月の第2土曜日に実施してきた「統一土曜閉所運動」での閉所率の推移。建設業の長時間労働を改善する一助となっている(出所:日本建設産業職員労働組合協議会)
日建協が毎年6月と11月の第2土曜日に実施してきた「統一土曜閉所運動」での閉所率の推移。建設業の長時間労働を改善する一助となっている(出所:日本建設産業職員労働組合協議会)
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 作業所の勤務者が土曜日に休日を取得できる割合は4割にとどまる。日建協は所定外労働時間を増大を防ぐため、毎年6月と11月の第2土曜日に「統一土曜閉所運動」を実施してきた。東日本大震災の影響で長時間労働が顕著になった時期を除き、日建協加盟組合では年2回の完全閉所率が7割を超えるようになった。

 建設業の事業者団体である日本建設業連合会(日建連)も統一土曜閉所運動に積極的で、17年12月には21年度までの5年間で土曜日、日曜日の閉所を実行する「週休二日実現行動計画」を発表している。計画では19年度末までに4週で6閉所以上、21年度末までに同期間8閉所の実現を目指す。事業者側と労働者側が望む週休2日の実現だが、現場で働く作業員の間には懐疑的なムードが漂っている。

日建協の週休2日に関する調査。「作業所の週休2日はいつごろ実現すると思うか」との質問に、外勤者の過半数が懐疑的な見方をしている(出所:日本建設産業職員労働組合協議会)
日建協の週休2日に関する調査。「作業所の週休2日はいつごろ実現すると思うか」との質問に、外勤者の過半数が懐疑的な見方をしている(出所:日本建設産業職員労働組合協議会)
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 日建協の調査で「作業所の週休2日がいつごろ実現すると思うか」との質問に、外勤者の3割超が「実現しない」と答えている。「実現はするが、法規制の数年後から数十年」との回答と合わせると過半数が週休2日の実現に諦めを感じている実態が浮かび上がる。