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新国立競技場整備事業の工事進捗。2015年2月から18年2月まで(出所:日本スポーツ振興センターのデータを基に日経アーキテクチュアが作成)

 「36カ月の工期のうち5分の2が終わった。竣工に向けてあと5分の3は屋根工事とともに過ごしていく」

 日本スポーツ振興センター(JSC)が3月2日に開催した新国立競技場整備事業に関する定例会見で、望月禎理事は2月1日から始まった屋根工事について説明した。屋根工事の期間は2019年5月までの約16カ月。高所作業が多くなるうえ、地上では躯体工事や外装・内装仕上げ工事が同時進行する。整備事業のなかでも最も神経を使う工程となる。

新国立競技場の西側に立つビルから見た建設現場。南西側に空けてあった資材搬入用の通路も連結し、楕円形平面のスタジアムの躯体が組み上がった。2月26日撮影(出所:日本スポーツ振興センター)
新国立競技場の西側に立つビルから見た建設現場。南西側に空けてあった資材搬入用の通路も連結し、楕円形平面のスタジアムの躯体が組み上がった。2月26日撮影(出所:日本スポーツ振興センター)
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 地上躯体工事にはほぼメドが付いた。JSCが工事現場の西側に立つビルから2月26日に撮影した写真では、スタンド部分が既にドーナツ状につながっている様子が分かる。現在では躯体の鉄骨などを吊り上げていたタワークレーンの解体は終了している。

南側から見上げた新国立競技場の鉄骨躯体。5階部分まで組み上がっている様子が分かる(出所:日本スポーツ振興センター)
南側から見上げた新国立競技場の鉄骨躯体。5階部分まで組み上がっている様子が分かる(出所:日本スポーツ振興センター)
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 スタジアムを南側から見上げた写真では、鉄骨躯体が5階部分まで組み上がっている様子が確認できる。屋根工事は最初にスタンド躯体の5階部分の上に根元鉄骨を固定することから始まる。根元鉄骨はスタンド側にせり出す長さが約14m。その先端に3つのユニット鉄骨を取り付けることで、約60mにわたって観客席を覆う片持ち屋根が完成する。