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 「草間彌生さんのかぼちゃのインパクトが大きく、お客様にも好評だったので、次を誰に頼むか非常に悩ましかった」。アーティスト選定の中心になった森美術館(東京都港区)の南條史生館長はそう明かす。悩んだものの「この人しかない」と白羽の矢を立てたのは、「ストライプ」で知られるフランス人アーティスト、ダニエル・ビュレン氏(Daniel Buren)だった。

4月2日からお披露目となったダニエル・ビュレン氏の作品「ムクドリの飛行のように」(写真:日経アーキテクチュア)
4月2日からお披露目となったダニエル・ビュレン氏の作品「ムクドリの飛行のように」(写真:日経アーキテクチュア)
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 東京・銀座の商業施設「GINZA SIX(ギンザシックス)」の内部空間の目玉ともいえる吹き抜けアートが4月2日、2代目となるダニエル・ビュレン氏の作品「ムクドリの飛行のように」に代わった。ギンザシックスは2017年4月20日に開業し、間もなく開業1周年を迎える。

 開業から約1年間、2階中央吹き抜けを飾ったのは、草間彌生氏の作品「南瓜(かぼちゃ)」だ。白地に赤の水玉を配したバルーンを14個、吹き抜け上部に浮かべたもので、この吹き抜けのためのオリジナル作品だ。荷重の制約から重い作品を吊ることができないため、バルーンアートになったという。

初代の草間彌生氏の作品「南瓜」(写真:日経アーキテクチュア)
初代の草間彌生氏の作品「南瓜」(写真:日経アーキテクチュア)
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 ダニエル・ビュレン氏の今回の作品も、この空間のためにオリジナル。約9m×約19mの長方形のフレームに計1675枚の旗をびっしりと吊り下げて、吹き抜けを斜めに横切るように設置した。個々の旗は三角形で、ビュレン氏のトレードマークである8.7cm幅のストライプがプリントされている。色は白地に赤、白地に青の2パターン。長方形を斜めに分割する格好で配置されている。

吹き抜けを斜めに横切るように計1675枚の旗が並ぶ(写真:日経アーキテクチュア)
吹き抜けを斜めに横切るように計1675枚の旗が並ぶ(写真:日経アーキテクチュア)
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それぞれの旗にはビュレン氏のトレードマークである8.7cm幅のストライプがプリントされている。ビュレン氏は活動初期から「8.7cm幅のストライプ」にこだわっており、南條氏によれば、フランスのベッドカバーなどで使われている「最も当たり前のストライプ」だからだという(写真:日経アーキテクチュア)
それぞれの旗にはビュレン氏のトレードマークである8.7cm幅のストライプがプリントされている。ビュレン氏は活動初期から「8.7cm幅のストライプ」にこだわっており、南條氏によれば、フランスのベッドカバーなどで使われている「最も当たり前のストライプ」だからだという(写真:日経アーキテクチュア)
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